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 No.630

三輪 薫(みわ かおる)


No.630 『車』/冬の北海道の道路と運転 2014/2/20

冬の北海道には大半飛行機で行き、レンタカーを借りて廻ることが大半だった。しかし、2012年の1月には大洗港からフェリーに乗って撮影用のVW T-4 ウエストファリア ユーロバン CVで出掛けた。この時は道内に10泊、函館から青森にフェリーで渡り、東北に5泊の日程で撮影していた。今回は7日に大洗を出て17日に戻ってきた。

前回の道内は結構降雪があり、宿泊地へ移動する国道を除き撮影場所では大半チェーンを巻きながら走っていた。撮影用には1ボックスカーの三菱デリカを3台乗り継いできて、最初のデリカスターワゴンは後輪駆動だったが、2台目と3台目は全輪駆動(4WD)車で、20数年4WD車での撮影だった。初期の4WDデリカの時にはまだスノータイヤの時代で、急な坂道ではチェーンが必用だった。4WDデリカの2台目の時にはスタッドレスタイヤになっていたが、ちょっと心配でネットタイプの当時は結構高額だったチェーンを買っておいた。しかし、今のVW T-4 に乗り換えるまで11年使ったことがなかった。それだけ車の4WDの性能やスタッドレスタイヤが進化し、優れていたのだろうと思っている。

20数年4WD車に乗った後では、VW T-4 が前輪駆動(FF)とはいえ雪路はやはり不安である。買ったキャンピングカーのショップでは、全輪駆動(4WD)車と同等とは言えないが、この車はかなり走ってくれると言っていた。確かにスタッドレスタイヤさえ履いていれば結構な坂道でも上って行く、しかし、撮影地では上り坂で停車したいこともある。多少の上り坂ならいいのだが、それなりの傾斜では駆動輪の前輪が空転してしまうこともあり、チェーンの装着が安心である。チェーンさえ付けていれば余程の積雪道やアイスバーン状態でなければ結構走ってくれる。今回行った夕張、富良野、美瑛などでは坂道も多いが、積雪と降雪が多かった2012年でもチェーン装着で走れなかった道路はなかった。今回滞在していた期間には降雪が少なく、結局チェーンの装着は一度もないままに帰ってきた。しかし、苫小牧港発の復路の15日の便が悪天候で欠航となり、延泊を余儀なくされた。1日遅れで帰宅して道路脇に積み上がった雪に驚いた。北海道にいるときにTVのニュースで見たり、子供達からのメールでおよその見当はつけていたのだが、やはり驚いた。上京後40数年になるがこれほどの雪を自宅近くで見たことがない。東京都の奥多摩や隣の山梨県小菅村などではまだ孤立状態の人達も多くて大変なことになっている。

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