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 No.632

三輪 薫(みわ かおる)


No.632 『創る』/雨の中の撮影 2014/6/20

世の中には「雨男」「雨女」「晴男」「晴女」と呼ばれる人もいて、さしずめ僕などは「雨男」ということになるのだろうか。撮影会に行くと1泊でも全天候になることが多くあり、たまに晴れや曇りが続いたまま終わると、『今回は全天候になりませんでしたね』とか、『雨が降りませんでしたねー』といわれることが結構ある。クラブ撮影会で5月に行った開田高原や観音沼も雨が降った。観音沼ではぽつりぽつりと降り出したと思った途端、数分後には豪雨になり、雷も鳴り出したほどだった。

今月上旬に乗鞍高原で開催した1泊2日の「わの会」東海支部撮影会では、初日は関東地区が大荒れで中央道が閉鎖になってしまい、都内から高速バスや自家用車で参加予定の人達が突如キャンセルになってしまった。僕らは蓼科高原で前泊していたことが幸いした。暴風雨だという都内の様子が信じられないくらい穏やかな天候だった。今回宇都宮から参加の人達は北関東道、上信越道、長野道経由で支障はなかったという。今回の参加者で最も遠いのは香川県からで片道650kmを走って来てくれた。兵庫県からの参加も片道400kmはある。主に10月下旬に開催の『集いの会』には、佐賀県から時々車で来てくれる会員もいて、1,000kmを超える距離だ。ともに、とても嬉しい。

今回、蓼科高原で前泊するにあたって八千穂高原経由で行くことにした。自宅を出たときには雨は降っていなかったが、八千穂高原に着く頃には結構降りだし、駒出池に着いたときには土砂降りになった。撮影どころではなく、屋根のある休憩所で待機となり、コンビニで調達した昼食を済ませた。しかし、雨はいいものである。特に標高1800mくらいの新緑はまだまだ初々しく、このような姿には雨がよく似合う。乗鞍高原の初日は曇天で、主に滝と池の畔の木々の撮影だったのでいいライティングといえる。早朝撮影では薄晴れで朝露がきれいだった。朝食後には雲が流れる晴れ間の撮影で、白樺などの新緑が光に透けた姿が美しく、牛留池で撮影を終えて昼食となったのだが、食べ始めたら何と土砂降り。食後のコーヒーを楽しんだ頃には小雨となり、無事の解散となった。

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