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 No.633

三輪 薫(みわ かおる)


No.633 『創る』/画面比率 2014/12/30

写真を趣味にしてグループ展などに出品していても、何故かその写真展が終わってから展示していた作品を自宅に飾ることなく、しまい込んでしまう方々が結構いるようだ。折角お金を掛けて制作した作品が写真展の展示だけで終わってしまうのはもったいない。先日終わった「わの会」第8回写真展では、作品返却後にはご自宅などで飾って楽しんでいただけるようにと、初回から額を借りることなく新規に作り、そのままお返ししている。

ちょっとの間ではなく、少なくとも1年くらいは日常的になんとなく眺めていても見飽きない作品はその作品に表現力があるからだと思う。僕はフリーになったころ、自宅にかなりの点数を飾り、眺め、自分の作品と対峙していた。見飽きない作品とは何か、どのような作画で撮ったらいいのか、どう表現したらいいのかなど、研究を続けていた。

カレンダーなどでも12枚ものでは1ヶ月、6枚ものでは2ヶ月も眺めていなくてはならず、意外やそのように1ヶ月も2ヶ月も眺めるに耐えるカレンダーのいかに少ないかを痛感している。だからというわけではないが、我が家の居間に飾っているカレンダーは知り合いのデザイナーが毎年送ってくれるコマのみのお洒落なA2サイズのカレンダーで、その日の予定を書き込める余白があるのも嬉しい。

2000年の秋頃から書き始めたこの「ひとりごと」だが、今年に入って何か気が抜けたように書く気持ちになれないことが増えてきた。随分長いお付き合いの知人からは思いつくままに突然送られてくる「勝手にメール」と題したものがある。近年会うこともなくなっていて、多くても半年に一度くらいに送られてくるのだから、メールが来ると元気なんだと安心もする。今月初旬に開催した「わの会」写真展を見に来てくれた方からも、この「ひとりごと」を読むのを楽しみにしていると言われた。このような方が結構いるようだ。来年はご期待に添えるよう、もう少し書き続けようかと思っています。みなさん、よいお年を!

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