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 No.645

三輪 薫(みわ かおる)


No.645 『生きる』/降雪 2016/1/20

今月の16日(土)から18日(月)の2泊で信州の秋山郷で「わの会」の撮影会を開催した。今年の降雪は例年に比べとても少なく、先月には雪国でもスキー場が開業できないで困っている所もあったくらいだ。秋山郷も降雪や積雪が少なく、撮影にはどのような感じかとちょっと心配だった。前日の15日に出かけ、みなさんと合流するまでロケハンしていた。見た感じでは、積雪量は例年の同じ時期に比べ1/5くらいかもと思われるほどで、まるで初冬のような感じだった。これはこれでこの時期に見るととても新鮮に感じた。特に鳥甲山は地肌も少し見える部分もあり、墨絵の世界である。積雪が少ない分、例年なら雪に隠れて見えない葦などがきれいに立っていて、特に天池の葦がきれいだった。

ただし、泊まっていた秋山郷最奥の切明温泉では、三日目の18日は未明の頃から降雪と風がひどくなり、早朝撮影の時間では横殴りの降雪で、撮影は諦めた。それでもカメラを持って飛び出していった人もいて感心した次第。TVでは都心や各地の混乱振りが放映され、参加者の大半が越後湯沢から新幹線で帰るため、早めに出ることにした。しかし、この宿から津南の町に出るには除雪車が来ないと無理といわれ、朝食後にひたすら待っていた。10時頃にやっと2台の除雪車が来てくれ、10時半頃には雪も小降りになり、宿を出ることが出来た。新幹線で参加したみなさんも無事帰宅できたようで、もっとも遠くの伊勢志摩からご参加の方も予定より早く乗換駅の鳥羽に着いたと連絡があり一安心した。今回はロケハンをしたことで行程を大幅に変更したのがよかったのか、最終日の撮影はできなかったものの、みなさん結構満足していただいたようで、一安心している。

積雪が少ないとはいえ路面にはそれなりに雪もあり、所によってはアイスバーン状態で、全輪駆動ではない僕の VW T-4 では秋山郷での撮影は大半チェーンを巻いて走っていた。車で行った僕らは、関越道も中央道も通行止めになり、どうしようかと思案の末、十日町市の当間高原のホテルで延泊することにした。結果的にはこれは正解で、高速を下りて、いや下ろされて一般道に出た車は大渋滞だったようだ。19日は早朝から晴天で、ゆっくり朝食を済ませた後、少し遠回りだが六日町ICから帰った。実は、来るときも同じコースだった。塩沢石打ICから津南町への国道117号線に出る353線はカーブや上り下りが多く、2WDの VW T-4 では心配だからだ。実は、ホテルの駐車場がばりばりに凍っていて、危うく転倒するところだった。朝にホースで水を流しているのはいいのだが、放水から離れたところではこの水が凍り付き、横断歩道のゼブラマークの路面がツルツルになっていて、危うく転倒仕掛けた。しかし、ホテルの係員は確認もしていなく、融雪剤を撒いたらどうですかと言っても、「そうですね、済みません」と言うだけで一向に行動に移さない。何度か言ったらやっと重い腰を上げて撒き始めた。また、帰路の十日町市から六日町ICに抜ける253号線で工事中の片側通行があった。ガードマンの行けとの指示で侵入し、この片道走行が終わる頃に向こうから5トンくらいのトラックがガードマンの合図の一時停車もせずに凄い勢いで突っ込んできて、もうビックリ。危うく正面衝突するところだった。このトラックのドライバーはガードマンの一時停車の合図に気付かなかったと言っていて、呆れた。まあ、無事で何よりだったが。バスの事故も相次ぎ、亡くなった方々にはご冥福を祈るばかりだが、特に冬期の走行は石橋を叩いても渡らないくらいの注意と慎重さが必要で、過信は禁物である。

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