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 No.654

三輪 薫(みわ かおる)


No.654 『生きる』/「わの会」発足20周年 2017/4/1

「わの会」は1998年10月下旬に乗鞍高原で開催した『集いの会』で発足しました。早いもので現在19年目に入っていて、今年の10月下旬には20年目に入り、今年の『集いの会』は第20回目の節目となり、来年10月には20周年を迎えます。「わの会」発足に関しては事務局長の宇野雅夫さんの熱意が大きく、僕を囲んで写真を楽しむ全国組織の会をつくりたいとの提案がありました。当時でもそのような会は多くなく、あっても大御所の写真家の先生方の会が大半でした。そういうこともあって人とのお付き合いが大好きな僕には大変嬉しいことでした。当時キヤノンのEOS学園と東急カルチャースクールの僕が担当する講座の受講者だったキヤノンクラブ東京第1支部、キヤノンクラブ東京第5支部、キヤノンクラブ湘南支部の幹事の方々や、写団群峰の幹事の方々に世話人を引き受けていただいてきました。現在はフォトワークショップ「風」の方々にも世話人を担当していただいています。「わの会」の運営を支えて下さった多くの世話人の方々の尽力があったからこそ現在の「わの会」があります。長年多くの方々との出合いがあり、感謝の気持ちで一杯です。

「わの会」は写真を趣味とする人達がメインとなっているため、作品創りも熱心で、「わの会」写真展も発足2年後の2000年末に渋谷のドイフォトギャラリーで開催し、以後隔年に都内で開催し続け、昨年暮れには9回目を開催できました。毎回多くの方々のご来場をいただき、嬉しく思っています。また、1999年には会員有志の方々が集まってフォトワークショップ「昴」が、2000年にはフォトワークショップ「風」、2007年にフォトセミナー宙が発足し、それぞれ定期的に写真展を開催するなど活発に活動を始めました。このグループも現在ではフォトワークショップ「風」のみになってしまいましたが、今月6日から四谷のポートレートギャラリーで8回目の写真展を開催します。僕も1点ですが「わの会」写真展同様に出品しています。ハッセルブラッドでカラーフィルム撮影のカットをモノクロに変換し、伊勢和紙にプリントしました。みなさんのご来場をお待ちしています。

「わの会」の大きな行事は毎年主に10月に開催し続けてきた『集いの会』と二年毎に開催している写真展です。『集いの会』は午後1時に集合して暗くなるまで撮影、薄暗い早朝からも撮影し、まさに日中は撮影三昧です。しかし、メインは夜の懇親会と思っていて、みなさんとの会話・対話を楽しみにしています。セミナーを含め2、3時間があっという間に感じるほどの楽しいひとときです。

発足当時50歳だった僕は20周年を迎えるときには70歳ということになり、実に感慨深いものがあります。「人生は楽しく」というモットーで過ごしたいと思っていて、これまで多くの方々との出合いとお付き合いを楽しみ、至福の時間を過ごしてきました。地球規模から見ると人間の人生を振り返れば実に短く感じられると思います。だからこそ、今を出来るだけ充実に過ごすことが大事だと思うのです。しかし、専任講師をしているクラブの方々で、体調や介護などのこともあり、退会せざるを得ない方々がいらっしゃるのも事実です。世話人の方も今年度には3人ご辞退され、2人は退会。寂しいことですが、仕方がないとも思っています。一方で、今年の秋から来年初めには3人の方が個展を予定されていて、そろそろ準備も本格的に始める時期に来ています。ライブやコンサートをメインに活動する音楽家のように、オリジナルのプリントを見ていただく個展開催をメインに活動し、30数回開催し続けてきましたが、自分以外の写真展に関わることが出来るのも、自分のことのように楽しいことです。銀塩写真を取り巻く環境も厳しくなるばかりですが、まだまだフィルムでの撮影の楽しみや表現の可能性に魅力を感じており、いままで通りフィルム撮影も続けます。

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