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 No.659

三輪 薫(みわ かおる)


No.659 『創る』/写真展の監修 2017/12/10

現在四ツ谷のポートレートギャラリーでキヤノンフォトクラブ東京第5の写真展が13日(水)まで開催中で、今年に監修を担当した最後のグループ展です。今年の写真展の監修は1月にキヤノンフォトクラブ湘南展、4月に主宰しているフォトワークショップ「風」展、9月にキヤノンフォトクラブ東京第1展、10月に岸本登巳子さんと?田一彦さんの個展、12月には東急セミナーBE青葉台の写真展、そしてキヤノンフォトクラブ東京第5展と7つありました。9月中旬から10月中旬まで伊勢和紙ギャラリーで僕の「こころの和いろ」の巡回展も開催していて、この個展を含めると8つ監修したことになります。

個展はテーマに基づいて作品セレクトと展示構成を考えますが、グループ展では個展ほどの全体を通してのテーマはなく、会場を見回したときに感じる作品の内容や流れを考慮します。グループ展の場合は1人1点の場合と、数点の組写真によるものがあり、今月に開催の東急セミナーBE青葉台とキヤノンフォトクラブ東京第5の写真展では、大半が2枚か3枚による組写真で展示していました。組写真での展示が多くなったのは出品者が少なくなったこともあってのことですが、結果としては見応えのある写真展になったのも事実です。

作品創りとは表現する行為であり、グループ展と言えども各自が表現したと言える作品を展示するにはやはり単写真よりも組写真のほうが内容も深くなると思います。監修者としては出品者の個性や表現力を考えて選び、会場に来て見ていただく来場者に楽しんでいただけるよう、来て観てよかったと思っていただけるような写真展にするにはどうすればいいのかと考え、デジタル時代だからこそ可能になった様々な用紙を作品内容や表現で使い分けてもいます。

キヤノンフォトクラブ東京第5展の初日に会場に行った時、出品者の方から、ご来場いただいた方が「この写真展は歩きながらではなく、立ち止まってしか観ることが出来ない」と言われたと喜んでいました。勿論、監修者としても嬉しく、じっくり作品を眺め、その世界を楽しみたいと思っていただいたからこそのありがたい言葉だと思います。

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