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 No.670

三輪 薫(みわ かおる)


No.670 『創る』/カメラメーカーギャラリーでの写真展 2019/1/29

僕の初めての個展は1976年に銀座のニコンサロンで開催したモノクロ写真による心象風景「道道」で、以後、フリーになった2年後の1983年に当時新宿東口にあったミノルタフォトスぺースと銀座にあったナガセフォトサロン(後のコダックフォトサロン)で開催し、その2年後には当時新宿西口の三井ビルにあったペンタックスフォーラム(現、リコーイメージングスクエア新宿)と地価日本一で有名だった銀座の鳩居堂ビル6Fにあった京セラ・コンタックスサロン銀座で開催し、2年後の1990年にはタレントのタモリさんの「笑っていいとも」の収録を行っていた隣のビルにあったコニカフォトギャラリーで上京以来15年以上撮り続けていた東京の写真展を開催しました。その後、渋谷の東急百貨店の近くにある画廊で数回開催し、京セラ・コンタックスサロン銀座(2005年以降は有楽町駅前の東京交通会館に移転)では、1994年以降2008年までは2年毎に開催し、2009年3月に閉館した最後の個展を開催し、この会場での個展開催は延べ13回にもなりました。

今回「こころの和いろ-U」展を開催するキヤノンギャラリー銀座(元、銀座キヤノンサロン)での開催は5回目ですが、初回は2001年に開催し、以後2004年、2007年と3年毎に開催し続けました。しかし、2007年以降は2008年、2009年に京セラ・コンタックスサロンで個展を開催したことと、2009年から日本橋の小津ギャラリーで毎年伊勢和紙による写真展を開催し続けてきたこともあってか、ふと気づいた時には8年近く経っていて、あわてて申し込み、2016年に4回目の個展を開催しました。33歳でフリーになって37年近くなりますが、延べ30数回の個展を重ねることが出来たのはメーカーギャラリーのお陰だと思っていて、大変感謝しています。

メーカーギャラリーは原則会場費が無料です。京セラ・コンタックスサロンは1日3万円でしたが、コンタックスクラブの講師をしていたためか、他のメーカーギャラリー同様の扱いにしてくれ、大変助かっていました。京セラ・コンタックスサロンは広く、畳1枚以上のサイズの作品を展示した個展を5回開催しました。会期もほぼ希望通りになり、僕の作品創りを長年支え続けていただいたと感謝、感謝です。現在のキヤノンギャラリーや小津ギャラリーにも同じことが言えますね。

作品を創る以上、発表の場が必要で、オリジナルプリントにこだわった作品創りをしている者にとって、定期的に個展を開催出来る場を持てることは作家活動を続けるにはとても重要なことだと思います。2005年には、デジタルプリントの大半を占めている伊勢和紙の大豐和紙工業(株)にギャラリーもオープンし、今や僕の作品のかけがえのない発表の場になっています。ここは外光も取り入れることができ、廊下や階段スペースも活用するユニークなギャラリーです。2月に開催の「Rock-U」展は屋内にある小津ギャラリーで開催した巡回展ですが、14点追加して展示します。新たな個展と言ってもよく、みなさんのご来場をお待ちしています。

伊勢和紙 https://isewashi.co.jp

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