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 No.674

三輪 薫(みわ かおる)


No.674 『創る』/平成最後で令和最初の写真展 2019/5/1

4月25日(水)からキヤノンギャラリー銀座で開催中の「こころの和いろ-II」展の会期は第一希望の4月中旬が叶わず、第二希望の5月のGWを過ぎた5月9日(木)〜15日(水)になりました。ところが、今年のGWは10連休となり、4月末の会期が2日間、GW明けが2日間となり、この分も僕の個展の会期にとのお話があり、折角ですから長く楽しもうと思った次第です。当初は休館予定だった4/27(土)も開館になって、結局僕の個展の会期は11日間になりました。通常は木金土と3日開催し日曜休み、後半は月火水の3日開催の開館日は6日間です。今回は約2人分を開催することになり、心ゆくまで満喫できそうです。

世間の動きに疎い僕ですが、元号の変わり目に僕の個展を開催していることに気がついたのが実に遅く、4月に入ってからでした。キヤノンギャラリー銀座で開催の写真展が2つの元号にまたがって開催することになったのは考えようによっては記念すべきことかも知れませんね。

和紙プリントの魅力は、銘柄の違いによる仕上がりの変化です。原料が楮をメインだと優しい感じになり、雁皮は実に艶っぽく和紙でも光を放ってくれます。伊勢和紙は滲み止めなどの表面加工はしていなく、表面だけではなく裏面にもプリント出来ます。作品の表現目的によってどちらにするかを決めています。レースのような模様に漉いた和紙を機械漉きや手漉きの和紙に貼り付けた落水仕様の銘柄にプリントした作品も今回4点展示しています。この独特なオリジナルの和紙は立体感や奥行き感を醸し出すのに有効な和紙です。渓流のカットには目立つ繊維を水流に沿って並んだような落水紙を選んでいて、他の3カットも微妙に模様の大きさが違ったものを使い分けています。伊勢和紙の大豐和紙工業株式会社の良さは、組織が小さなだけに小回りがきき、僕の要望にもきちんと応えてくれる真摯さと柔軟さをそなえています。伊勢和紙を使った個展では、毎回のように前回よりも新たなことを提案し、試していて、今回はしわを寄せた試作の和紙を使って実に面白い視覚的な効果を上げています。是非、目の当たりにご覧いただきたいですね。

4月の会期3日間は連日曇り時々雨の日々でした。この天候の割には実に多くの方々のご来場があり、嬉しく過ごしていました。キヤノンギャラリー銀座の会場は通りに面した一階にあり、入り口から外光が入り込んできます。晴れた日には向かいのビルに当たった光がギャラリー内に入り込んできて、このライティングで見る作品は曇り日や雨の日とは違った印象を受けます。4月にご来場のみなさん、是非晴れた日に再度ご来場下さい。お待ちしています。

作者の僕にとってはまだ8日間残っています。GW明けの7日からが本番の会期です。キヤノンギャラリー銀座での令和最初の写真展、皆様のご来場をお待ちしています。

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