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 No.24

三輪 薫(みわ かおる)


No.24 『生きること』/続編4「自然破壊」 2001/4/11

ドイツでは護岸工事をした河川を元の姿に戻す工事をし続けていると、随分前にルポライターの本で読んだことがある。魚が住めなくなった死んだ川を蘇らすためである。この工事費用は膨大で、最初の工事費以上に必要との事だった。それでも元の自然の姿に戻す努力をしていると言う。何処かの国とは大違いである。人の生活と自然との共存は、難しい問題である。

今、長野県がマスコミに頻繁に登場し、注目されている。ダムの問題は、少しづつだが後向きに?軌道修正されてきたようだ。「田中知事、頑張れ!」とエールを送りたい。問題提起をするだけでも価値があると思う。役人のすることは全て正しいことばかりではない。ゴルフ場も十分過ぎるほどあり、もういらない。県によってはカナダの国土を空から見ているように、湖ならぬ芝生の塊が点在している。元は緑豊かな山や林も多い。不景気は困るが、ゴルフ場開発などに歯止めが掛かったのは幸いと言える。自然を守るには、人間の不必要な手を入れないことも大切である。場所によっては、放置しない程度に仲良く付き合うのが得策だろう。

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