三輪 薫(みわ かおる)
No.25 「写すこと」/続編9『Oniy Zeiss』 2001/4/25
ツアイスのレンズ読本「Oniy Zeiss」(1)は、1993年に京セラ(株)の発行で、先日「わの会」HPの掲示板でプレミアがついているのを知った。自分が多く関わったから言うのではないが、見応え、読み応えのある本だと思う。しかし、送料を含め8.000円近いとは、ビックリ!。プレミアが付くと言うのは、それだけ価値のあるものとの評価。
この本の中で、僕がドイツなどで撮影した被写体は、人物・都市風景・物など色々あるが、このような取材では、何でも撮らなければならない。本文の中に掲載の写真も大半が僕の撮影。僕の視点での作画も楽しんでいただけるだろう。 今の僕は自然写真家と思われているが、この本に掲載の撮影・作品創りにも興味があって、個展も様様な分野のものを開催している。「Hearts
And Minds」 「OniyZeiss」最初のモノクロページのポートレートは、5年前初めて開催の「オリジナル・ファインアートプリント展」にも出品した作品。「Oniy
Zeiss」には、「ツアイスの流儀」「Lovely Tune」「Navigation(1・2)」、本文の中に掲載の写真も大半が僕の撮影。
各レンズの項で僕が担当した「Mirotar1000mm」は、実に凄いレンズ。16.5kgという重さや大きさもさることながら、描写性に関しては、もう言葉では言い表せない。使った人しか理解できないだろう。このレンズの描写性を生かした作品を創るために、約1週間、様様な被写体に取り組んだのが懐かしい。普通に撮ってはレフレックスの「Mirotar1000mm」1の味が出なく、このレンズならではの作品を見せるため、奮闘・悩み続けて創り上げたのである。
このレンズは、今でも欲しいレンズの筆頭だが、「Oniy Zeiss」(1)ですら倍近い価格なら、今は製造されていないので、大プレミアで1000万円?くらいだろうか。地球がひっくり返っても買えない。