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 No.26

三輪 薫(みわ かおる)


No.26 「写すこと」/『Oniy Zeiss』−2 2001/4/30

「Oniy Zeiss」(1)の取材では、早朝から深夜まで連日のように撮影三昧?。今から思うと若かったから出来たようなものの、実にハードなものだった。この時ドイツに行ったスタッフは5人。デザイナー・ライター・プロデューサー、そして取材の裏方の全てを担当してくれた印刷会社の担当者と僕。現地で通訳やドライバーとも合流。光村印刷(株)の入谷氏は、滞在中ずっと僕の撮影に付き合ってくれた。入谷氏の前では、僕の人間性・作家性の全てをさらけ出さざるを得なかった。残した作品の評価でか、今では嬉しい僕の作品を理解してくれる業界の一人となり、その後何度か、光村印刷(株)の広告年鑑や担当企業などの仕事で作品を掲載していただいている。

生身をさらしながら何日も付き合っていると、その人らしさが分かってくるものだ。この時の取材では、僕とって入谷氏の存在が大きく、ハードなスケジュールの中では精神的にも助かった。お陰で撮影に集中することができて感謝している。単独で撮影するとき以外では、このようにスタッフ如何で結果が変わってくるように思う。

それくらい「写す」のは難しいものだ。

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