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 No.40

三輪 薫(みわ かおる)


No.40 『写すこと』/グループ展への出品 2001/8/1

ドイテクニカルフォトの企画展に要請を受けて参加した。この写真展「モノクロワールド展」は7日まで開催中である。13人が出品しているが、今回のは全てモノクロで、色が直接見えないだけに、返って個性や主張がはっきりと提示されているような気がする。

オープニングパーティーには妻と息子も同席した。娘にもなるべくこのような席には誘うようにしている。僕が連れて行く理由の一つに、作品をどの様に見て感じているかの興味と、子供達には一般的には会えない人達が集う場に身を置く経験を積ませたいからである。子供も妻もこのような場を嫌わないので、回りの人達も歓迎してくれているようだ。その場で、様々な出会いがあり、僕が伝えられない多くの話も聞いているようである。

グループ展への出品は、作品のセレクトが難しい。個展と違って会場の全ての作品が自分のではなく、様々な作品が展示されている中で、作品によっては自分らしさが無くなってしまう。特に、個展などで発表している分野の作品では、固定されたイメージがある。その世界の延長の作品を出すのか、全く違った分野の作品をセレクトするのかによっても、作者に対する印象や発見も違ってくるだろう。おそらく、来場者の期待に添えるのは前者であり、新鮮なのは後者であると思う。しかし重要なのは自分の主張をどのようにすれば出せるかである。

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