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 No.42

三輪 薫(みわ かおる)


No.42 『写すこと』/愛用カメラ−2 2001/8/10

現在多用している35mm判のカメラは、コンタックスとキヤノン。コンタックスはN1が出てからは、大半の撮影をRTSシリーズではなく、N1で行っている。レンズは24−85mm、70−300mmの2本のみで、これで十分間に合っている。レンズの選択の基本は、肉眼でしっかりと見詰められる世界であり、この2本のレンズで十分表現できると思っているからだ。現在、50mmも発売され、100mmマクロも発売と聞いている。そのうちワイドズームレンズも出そうだが、使用頻度はそれほど高くはないだろう。でも、発売されれば欲しくなるのが常だ。

ツアイスにこだわりを持つ人は、単焦点レンズのほうに絶対的な信頼を寄せている。僕も従来のボディーやレンズは山ほど持っていて、それがあるから安心してN1を使っているのかもしれない。予算に限りがあれば中古を求める手もある。僕もたまには購入する。レンズは日本製で十分で、絞り羽根の形状はドイツ製より優れていると思う。ドイツ製は開放は兎も角として、2段階くらいまでは絞り羽根がギザギザになり、晴れた日の逆光の条件では、背後の光りのボケ味にその絞り羽根の形状が出てしまうものがある。決して綺麗な形ではない。ボケ味も美しいと言われているツアイスレンズだが、どうしてこのような設計をしたのか、不思議である。だから日本製がお薦めなのだ。

何処のメーカーにも言えるが、やはりズームよりも単焦点レンズのほうが描写性には優れている。しかし、僕も含めズームレンズの使用が多いのは別な利点も大きいからだ。キヤノンEOSのほうはズームレンズが充実。17−35mm、28−70mm、70−200mmのLレンズ3本とエクステンダー(テレコンバーター)×1.4があれば、大半の撮影が可能だ。しかし、僕がEOSを愛用する最大の理由は、アオリが可能なTS-Eレンズが24mm、45mm、90mmと3本揃っているからである。小型カメラで大判カメラ同様のアオリ効果を引き出せ、速写性でははるかに勝るからだ。さほど売れなくても、このようなレンズシステムを用意しているのは、世界中でキヤノンだけである。

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