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 No.64

三輪 薫(みわ かおる)


No.64 『写すこと』/コンタックスへの思い入れ 2001/11/4

愛用機種のメインの一つであるコンタックスには、僕の期待感が随分入っている。コンタックス645のAF機構デュアルフォーカスシステム内臓のレンズは、一見マニュアルフォーカス的なレンズである。AFカメラと言え、全てがカメラ任せのAFで撮れる訳ではない。とりあえずAFでピントを合わせ、その後マニュアルフォーカスでピントを調整することも多い。デュアルフォーカスシステムは、即そのフォーカスリングに指を絡ませるとことが出来るデザインである。キヤノンのEFレンズのUSM機構も同様のシステムだが、コンタックス645用レンズのフォーカスリングの幅は桁違いに広い。

AFポイントの選択にはダイアル式が主体であるが、フォーカスポイントを求める場所に一気に動かす事は無理である。N1はレバーを動かしてAFポイントを選択するシステムのため素早い選択が可能だ。N1のマニュアルフォーカスリングの回転は大半のAFレンズよりも随分多くなっている。微妙なピント調整には、フォーカスリングの回転が大きいほど確かなピント合わせも可能となる。それでも時には外れることもあり、フォーカスABC機構も内蔵されている。ピントの位置を被写界深度の範囲内で自動的に3ヶ所に移動して撮影できるシステムである。しかし、N1用ズームレンズのマニュアルフォーカスリングの幅は少々狭く、645用レンズと同様とはゆかないまでももう少し広めにして欲しかった。

これらの機構は、以前から提案してきたものだ。撮影機材が進歩するなら、まずこのような機構を内蔵して欲しいと。僕の意見が全て通ったとは思っていないが、フォーカスABC機構に関しては、記事になっているので間違いなく僕の言葉が開発の発端になったことは事実である。つぶやいた言葉を覚えていて、それを新機種に内蔵してしまったことに驚いた。

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