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 No.69

三輪 薫(みわ かおる)


No.69 「写すこと」/作品展 2001/12/4

講師をしていると生徒さん方のグループ展や個展に関わることも多くなる。先月と今月には僕の個展を含め5回あり、現在キヤノンクラブ東京第1支部展が銀座で開催中で、6日からキヤノンクラブ東京第5支部展が銀座で、10日からは僕の個展、18日からキヤノンクラブ湘南支部展が藤沢で開催する。特に気を遣うのが各自が1点だけ出品するグループ展で、多くの方々の作品を同じ会場に並べ、見応えのある作品展に仕上げるのは難しい。作品のバリエーションを多く揃え、会場の中での作品の流れを考えた構成も大切と考えている。違う分野の作品でも違和感を受けないような作品セレクトと会場構成も肝心なこと。毎年夏に開催の写真教室の写真展は、夏の暑さを少しは忘れるような作品内容にと心掛けている。季節に関わらず、心地よく見られる作品を展示することにも気を配る。これもグループ展作品セレクトの方法のひとつであると思っている。

最も考慮するのが会場レイアウト。作品を並べる順序によっても、印象が随分違ってくる。セレクトの段階では作品内容は勿論のこと、会場の壁面図を見て、作品の間隔・縦横・色合い・内容等を考慮して出品作を決める。1人当りの候補作品を20枚程預かり、大きいライトボックスの上に並べて会場構成をしながら最終的な作品を決定する。だから、大半は決めた通り並べて済む。会場に搬入・展示時にはスムーズに作業でき、展示する業者の方には感謝されることが多い。

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