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 No.130

三輪 薫(みわ かおる)


No.130 『生きる』/日本沈没-2 2002/7/31

今の政治家には、利益誘導を期待しているかに思えるから悲しい。二世三世などの議員が結構多く、族議員などと呼ばれている人達も多い。議員達が目先の利権を放棄したくなく、益々増やそうとしている現実を選挙民として直視しなければならない時に来ている。僕は田中角栄も鈴木宗男も好きではないし、全てをよく評価している訳ではない。しかし、政治家としては昔の因習を引き継がない新しいタイプの政治家であると思っている。だからこそ、利権に乏しく資金を集めなければ何もできないジレンマで、二人ともこのような結果を迎えてしまったのだろう。

多くの資金を集める新しいタイプの政治家が生まれることは、既得権を得ている代々受け継がれた世襲議員やそれを取り巻く選挙民や企業やマスコミも含め、田中角栄や鈴木宗男は大いに迷惑な存在であることは確かなはずだ。このことをもっと選挙民は心にして欲しいと思う。僕は、世襲議員や居座り議員などには選挙で1票も入れたことはない。勿論私利私欲に走る議員も同じだ。僕が住む相模原市は、市長が何と7期28年も居座り続けていた。実にあきれたことである。余程達観した人間でない限り、今の時代にこのように長年続けて良い結果を生むはずがない。

僕の生徒さんに、市会議員を3期続け、議長まで務めたにも関わらず、これ以上続けるのは良くないことだと、潔く辞めた人がいる。だからこそ、今その方と一人の人間として裸のお付き合いが出来ていると思っている。政治家は選挙民によって選ばれる。日本にとって好ましくない人は、選ばなければただの人だ。選挙権を持つ日本国民である我々も、もっと真剣に将来を見据えた「地域エゴではない選択」をすべきだろう。でなければ、日本は本当に沈没してしまう。

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