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 No.229

三輪 薫(みわ かおる)


No.229 『生きる』/参議院議員選挙 2004/7/13

先の選挙で民主党が躍進し、自民党が少し後退した。しかし、野党が勝ち、与党が負けたのではない。野党の民主党が議席を増やしても、唯一と言ってもよい野党を貫いている共産党の議席が減った分が流れたに過ぎない。これでは図々しいと思われる小泉政権が変わろうはずはなく、ますます疑問な日本が続くことになる。いや、益々増殖することになるかも知れない。

しかし、北海道や東京の選んで欲しくない候補者を落選させた良識だけは保たれたような気がする。これだけの良識が選挙民にあるのなら、もっともっと発揮して欲しかったと思うのは僕だけではないはずである。どうにも理解できないのが、日本国民と言うことになるのだろうか。

それより、元々参議院の議員そのものが政党化してはいけないはずなのに、衆議院とおなじようなスタイルになっていることによって存在の意義をなくしている。民意を発揮しない議員達が国会議事堂を闊歩している、いや、させている現状で、参議院で否決しても衆議院で再度可決すれば成り立つようなシステムでは、税金の無駄遣いにしか思えない。

もっと最悪なのが、野党の第一党である民主党の議員達が元々の自民党員が多いことだ。仮に政権党が民主党をメインとした現在の野党に変わっても、大きな変化が期待できるかどうか、あやしいものである。このような状態で、いつまで日本が日本でいられるのか、益々心配になってくる。

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