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 2004年

三輪 薫(みわ かおる)


2004年

No.250 『生きる』/柳緑花紅 2004/12/31

「柳緑花紅(やなぎはみどり、はなはくれない)」と言う言葉は、柳の葉は緑で、花は赤い(花と言えば赤い色の花を思い浮かべるからだろうか)のが自然であり、人も自然体で生きるのがよいということを示す言葉なのだという。しかし、生き様も、日々生活するのも、自然体で臨むのは意外や難しい。ついつい人の目を気にして、...more

No.249 『写す』/デジタル写真と銀塩写真の感材 2004/12/27

コダック社のフィルム・印画紙などの感材も減るばかりである。先日コダックフォトサロンで見たカラー写真展は銀塩ペーパーの手焼きダイレクトプリントで、とても仕上がりがよかった。同じラボでのラムダ出力によるプリントよりも数段見応えのあるプリントだと感じた。...more

No.248 『不思議に思うこと』/ギャラリー規約 2004/12/17

コダックフォトサロンで7日まで開催していた「わの会」展で、搬入を終えて会場を出た後、インクジェットプリンタで和紙と画材紙に出力した作品2点を外すようにと携帯に連絡があり、急遽会場に戻った。担当者立ち会いの下で撤去せざるを得なく、一部レイアウトを変更して展示し直した。僕が監修するグループ展や個展は、...more

No.247 『不思議に思うこと』/コダック社の売り上げが伸びた不思議 2004/12/3

アメリカのイーストマン・コダック社の7−9月決算が、昨年同期比で4倍の売り上げだったということがニュースになっていたそうだ。写真界も世界的にデジタル化が進み、アナログ世界は落ち込む一方である。フィルムの生産では世界一と思われるコダック社はその煽りを受けて大変なはずだと思っていたのだが、いち早くデジ...more

No.246 『不思議に思うこと』/BMWがベンツを抜いた不思議 2004/11/23

今年にはBMWの売上がベンツを追い抜いたとテレビで放映していた。一時期にはベンツに吸収されようとしていた会社である。しかし、当時の社員の大反対で吸収されるのを拒否し、社員も頑張って今日のBMWになったのだそうだ。この会社は、会社優先の思想ではなく、社員優先の考え方を貫いているという。会社があって社員があ...more

No.245 『自然』/世界遺産・屋久島 2004/11/12

屋久島を初めて訪れたのは25年くらい前だった。まだまだ観光化はされていなく、素朴な島だという印象が強かった。宿も少なく、レンタカーもなく、偶然知り合え滞在中お世話になっていた現地の方が自動車修理工場で借りてくれ、とても助かった。現在ではホテルなども増え、観光化の波によって年々宿泊料も高騰しているようだ...more

No.244 『不思議に思うこと』/年俸の不思議 2004/10/31

現在世間をにぎわしている球団の合併の問題や新設の話題もある。赤字を抱えながらも高額年俸を払ってまで抱えなければならない選手が本当に必要なのか、赤字を知っていながらも実に高額な年俸を要求する選手の気持ちが計り知れない不思議さもある。一般の赤字会社でその会社に勤務を続けたい社員なら、多少は妥協するだろう...more

No.243 『不思議に思うこと』/プロ野球の不思議 2004/10/22

現在、日本のプロ野球の日本シリーズが開催されている。セリーグはともかくとして、今年のパリーグはプレーオフとか称して、1年間頑張って最高の勝率を上げたチームがこの日本シリーズに無条件で参加できないなんて、実に不思議である。勝ち数が負け数をほんの少ししか越えていないチームもプレーオフに参加でき、もしこの...more

No.242 『車』/飽きの来ない車のデザインと実用性-2 2004/10/12

我が家の車は撮影用に選んだ4WDのデリカスペースギアと日常の仕事用のワーゲンゴルフのステーションワゴンだが、デリカのデザインは余り好きではないが撮影用の道具としての実用価値を優先して選んだ。ゴルフワゴンは実用車として長年の使用に耐える価値観と飽きが来ないと思われたデザインで選び、車体の色にも拘り、様々...more

No.241 『車』/飽きの来ない車のデザインと実用性 2004/10/4

我が家の車は撮影用のワンボックスカーと、日常に多用しているステーションワゴンがあるが、10年目と9年目を迎えている。そろそろ買い換えも必要かとディーラー巡りもするが、フィット感が得られる車が見つからず、あっても高額すぎて購入には至っていない。...more

No.240 『写す』/修破離 2004/9/26

クラブ例会の後、メンバーの皆さんと飲んでいたときに「修破離(しゅわり)」と言う初耳の言葉があった。習い事の基本的な姿勢に通じる言葉だ。

習い事には師匠がいて、当然ながら師匠...more

No.239 『生きる』/文明の利器-2 2004/9/19

現代っ子はデジタルでの覚えが早い。我が家に初めてデスクトップの大きなワープロが入った時など、今は社会人となっている子供達はまだ小学校の低学年だったが、キーボードを叩いているうちに覚えてしまい、手紙などくれて驚いたものだ。無垢な子供はデジタルへの抵抗感などなく、未知への関心が高く、学習能力も旺盛なのだろ...more

No.238 『写す』/京セラ・コンタックスサロン銀座 2004/9/10

「Rock」展が終わった。海外で撮影した作品だけを展示したものとしては初めての個展である。開催した京セラ・コンタックスサロン銀座は、フリーになってからの僕の作家活動を支え続けてくれたところで、今回で10回目となる。だが、残念ながら来年の3月でこの鳩居堂ビルから撤退することがほぼ決まったようだ。カメラ業界での...more

No.237 『写す』/「Rock」展 2004/8/31

9月2日から京セラ・コンタックスサロン銀座で始まる「Rock」展は21回目の個展で、この会場では10回目を迎える。1994年からはオリンピック開催年にカラー作品を、ワールドカップの年には黒白のファインプリント展を開催してきた。今年はカラー作品で、このカラープリントの個展では畳一枚分以上のサイズや、それに近い大きさ...more

No.236 『生きる』/文明の利器 2004/8/28

我が家にワープロが入ったのは、20年くらい前だっただろうか。当時は自分で使おうと思うより、当時の文明の利器を手元に置くことに興味があったような気がする。子供の頃、当時でも少なくなっていた隙間だらけの茅葺き屋根のぼろ家でありながらも、冷蔵庫や洗濯機、掃除機などをいち早く買い込んで悦に入っていた今は亡き父に...more

No.235 『生きる』/通販と小売店 2004/8/21

最近では、TVでの通販番組の放映が増えている。また、写真機材・用品、事務用品などもインターネットを活用した通販で購入もでき、結構利用している。品物の詳細が分かっているものに関しては、店に行かずとも同じ金額で買える便利さは特筆もので、時間や交通費を考えるとメリットは大きい。...more

No.234 『生きる』/戦争体験が生きていない日本 2004/8/15

終戦記念日を迎え、毎年毎年考えさせられることも深くなる。僕も含め戦争の実体験がない国民が多くなり、国会議員も非体験者や終戦時が幼少で記憶が明確ではないと思われる人が多くなってきた。戦争体験者の多くが憲法改正には反対であるのに、国会議員達が憲法の改正を唱えたり、多くの国民の意思を反映しているとは思えない...more

No.233 『生きる』/戦争とエゴ 2004/8/12

8月に入ると、毎年のように先の戦争や広島、長崎に落とされた原爆の話が繰り返される。戦後生まれの僕たちの世代はともかくとして、僕らの子供達の世代にはこの戦争があったことすら知らない者も多いと聞く。だからこそ、愚かな先人達の行為を忘れられるよりは尚更繰り返し話し伝える必要があるだろう。その上で、平和に暮ら...more

No.232 『写す』/アンリ・カルティエブレッソン 2004/8/7

「決定的瞬間」の写真集やM型ライカ使いなどで有名なアンリ・カルティエブレッソン氏が、3日に亡くなったと新聞に掲載されていた。35年前頃に写真学校で学んでいた時にも、僕も大きな影響を受けた作家で、スナップショットは当時も全盛になりつつあった小型カメラの一眼レフより、レンジファインダー式のカメラのほうが、シャ...more

No.231 『写す』/愛機 HASSELBLAD 2004/8/2

HASSELBLADは何と言ってもレンズシャッター。撮影に便利な AE 化するために採用したフォーカルプレーンシャッターのHASSELBLADは使う気になれない。大判カメラのように対象をじっくりと眺め、フレーミングを決め、単体露出計で測光し絞りとシャッター速度を決め、のんびりと撮るのもいいものだ。僕にとっては至福の時であ...more

No.230 『写す』/愛機 2004/7/22

学研「カメラGET!」28号(6/18発売号)の巻頭企画の「写真家30人が語る『私の愛機』」という大特集は、所有するカメラの中から、一生ずっと持っていたく、愛用を続けたい1台を選び、その思い入れなどを綴る企画のページだ。...more

No.229 『生きる』/参議院議員選挙 2004/7/13

先の選挙で民主党が躍進し、自民党が少し後退した。しかし、野党が勝ち、与党が負けたのではない。野党の民主党が議席を増やしても、唯一と言ってもよい野党を貫いている共産党の議席が減った分が流れたに過ぎない。これでは図々しいと思われる小泉政権が変わろうはずはなく、ますます疑問な日本が続くことになる。いや、益々増...more

No.228 『生きる』/匿名 2004/7/5

新聞のコラムや読者の声の欄などで、匿名での記事を見る。しかし、ホームページの掲示板では、大半が匿名である。何故なのだろうか。以前から実に不思議なことだと思っている。実名が分かっては困る後ろめたいことでもあるのだろうか。...more

No.227 『生きる』/程良い音量と光や冷暖房 2004/6/25

街頭やショップやレストランなどで流している音楽も気になる。騒音としか思われない大きな音量が意外と多く閉口している。このような場所で働いている人は気にならないのか不思議である。映画館の音量も然り。特に今の若い世代には、身の回りに何か音が流れていないと不安になるのだろうか。...more

No.226 『生きる』/余計なお節介と過剰サービス 2004/6/16

電車の中では余計なお節介のシルバーシートの説明をくどいほど繰り返し、悦に入っている傲慢な車掌もいまだに多い。アナウンスしたから席を譲るのではなく、その気があれば言われなくても譲るのがごく普通の人である。譲らないで座っている者の中には、煩すぎる押しつけアナウンスに対抗するようにしているとさえ、思ってしま...more

No.225 『生きる』/シルバーシート 2004/6/8

以前、クラブ例会の帰宅途中の電車で、シルバーシートの席ではないところで斜め前の席が空き、その前に立っていた方に席を譲られた。初めてのことである。疲れていたので、疑問も感じなく有り難く座った。しかし、座った途端、何故?、と思った。白髪頭の55歳の僕が余程の年配者に思われたのだろうか。思い切り元気であったら...more

No.224 『生きる』/呆れた野党と末期的な与党 2004/5/31

国民年金問題で日本の政治家の醜聞が相次いでいる。与党を代表する議員の開いた口もふさがらない言動には末期的なものを感じるが、多少救いがあると思っていた野党も、一体何を考えているのか分からないあきれ果てた行動に明け暮れているような気がする。...more

No.223 『写す』/インターネガ 2004/5/31

昨年だったか、僕の作品プリントを全てお願いしているラボの方から「三輪さんがプリントするときに作っているインターネガが、数年先には製造中止になるとメーカーから連絡がありましたが、どうしますか」と電話を受けた。どうすると言っても、なくなれば仕方がない。...more

No.222 『写す』/コダクローム 2004/5/20

僕の好きなフィルムにコダクロームがある。現在入手できるのはISO64タイプのみだが、どちらかと言えば25タイプのKMやPKMのほうが好きで、最近は大量に買い込んだ25タイプを大切に使っている。このフィルムは発色が地味なためか愛用者が少なくなり、結果が安定しないこともある。地方では、現像処理に要する日程が随分掛...more

No.221 『写す』/写真の歴史とデジタル時代 2004/5/9

写真界もデジタル時代に突入し、160年以上もの写真の歴史に新たな時代を築き上げようとしている。しかし、デジタル写真はまだまだ過渡期に過ぎないと思っている。なのに、時代はデジタルと、長年続いてきた、積み上げてきた銀塩世界をいとも簡単に捨て去ろうとした動きが目立つように感じている。...more

No.220 『生きる』/イラクでの誘拐、開放後の政府の対応 2004/4/17

今回の誘拐事件は、あっと言う間に世界中にニュースとして流れ、インターネットをフルに活用して世界中の世論を動かしたことでも解決を早めたようだ。日本の政府は、盛んに裏交渉のプロセスを力説していたが、政府の努力が功を奏して解放されたとは思えない。...more

No.219 『生きる』/幸せすぎる日本 2004/4/15

昨夜、イラクで拘束されていた3人が無事解放されたことを、テレビのニュースで知った。大事に至らなく、本当によかったと思う。

最近の新聞やテレビでは、イラク問題が大...more

No.218 『生きる』/おかしな日本と日本人 2004/4/12

昨夜、イラクで拘束された3人のことで、支援要請の長文のメールが届いた。

現在の日本は少しばかりか、随分おかしな方向に突き進んでいるように思え、危惧している。まるで今をときめくタレントに群がるように、...more

No.217 『生きる』/不景気時代の料金 2004/4/6

現在の日本は不景気風が吹き、特に観光地によっては宿も閑散としているところもあるようだ。だから、かなりのダンピングをしながら営業している所もあり、毎年毎年、一軒一軒と営業を止めるホテルが出る観光地もあると聞く。営業するホテルも、バブルの最中に比べ、同様かそれ以上のサービスをしながら格安なのも不思議である...more

No.216 『生きる』/不景気時代の不思議 2004/3/25

不景気だ、不景気だと言われているのに、銀座界隈には海外のブランドショップがひしめくように林立している。バブルがはじけ、土地が安価になったとは言え、商品が売れなければこのようなショップはできず、まことに不思議である。...more

No.215 『旅』/ガストホフ 2004/3/3

ペンションよりもワンランク上の「ガストホフ」と呼ばれる宿がある。発祥の地はドイツだそうで、全国にはまだまだ少ないようだが、全室の1部屋の最低面積と部屋付きのトイレ/洗面所/風呂かシャワールームが義務付けられていて、名ばかりのペンションとは大違いである。僕は1軒しか知らないが、部屋もゆったりとして、お客をお...more

No.214 『旅』/宿の現状 2004/2/20

仕事柄、様々な宿に泊まる機会が多い。一般的には民宿、ペンション、旅館やホテルの順で高額になる。ペンションは部屋が多少狭くても旅館やホテルより安価で、有名観光地には多く営業している。僕も何度も泊まったことがあるが、一番困るのは食事時間である。撮影に行く時に泊まることが大半なので、季節によっては朝夕の撮影...more

No.213 『写す』/銀塩の未来 2004/2/9

デジタル時代が進むとポジフィルムは必要でなくなると聞いたこともある。スキャナーでフィルムを取り込み、その後で様々な加工を経ると、多銘柄のポジフィルムの色合いなどが引き出せるからだと言う。しかし、ネガの場合は基準となる色合いは自分で決めねばならず、ポジフィルムのように銘柄によって決められた色合いを基にし...more

No.212 『写す』/ネガプリントの可能性 2004/2/1

現在、デジタル時代を迎えているが、写真愛好家でもまだまだリバーサルフィルムが多く愛用され、ダイレクトプリントが大勢を占めている。僕の個展プリントをお願いしているプリンターの方の話しでは、ネガプリントペーパーによる作品創りが少なくなっていて、プロラボでさえネガプリントをきちんと焼ける人が少なくなってきた...more

No.211 『写す』/デジタルプリント展「風色-II」-2 2004/1/25

今回の「風色-II」展は、昨年開催の「風香」展に続いての和紙に出力したデジタルプリント展だったが、最も違っていたのが来場者数だった。初日に自宅を出る頃には一面の雪世界だったにもかかわらず、午前中に早くも多くの方が来てくれた。日を追う毎に来場者が増え、最終日の土曜日には開館時間が2時間も少ないにもかかわらず...more

No.210 『写す』/デジタルプリント展「風色-II」 2004/1/17

19日から始まる個展の搬入も無事終わった。今回の個展は昨年開催した「風香」に続く和紙に出力したデジタルプリント展の第二弾である。前回はカラーリバーサルフィルムをドラムスキャンしてインクジェットプリンタで出力したが、今回はレンズ交換式のデジタルカメラEOS D30/D60/10Dで撮った、入り口から出口...more

No.209 『写す』/何でもありの、デジタルフォト 2004/1/9

デジタルフォトは今でこそ一般的になっているが、フォトショップで簡単に出来る修正など、数十年前には1カット数万円から数十万円も必要だった。だから、撮影後の修正を必要としない撮り方をしていた。当時のアメリカの広告写真では、フイルムへのレタッチが当然のように行われていたと聞いたことがある。だから、日本のカメ...more

No.208 『写す』/写真と人生の楽しみ 2004/1/1

世の中便利になるほど逆を求めることもある。最近受け取る便りなどもワープロからパソコンに変わり、手書きはめっきり減っている。僕も同じだ。印字された文章には味がないし、手紙よりメールが大半になってきている。事務的な仕事ではまことに便利であり、原稿のチェックなどには欠かせなく、仕事柄、宅急便と共に今やなくて...more


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