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 No.243

三輪 薫(みわ かおる)


No.243 『不思議に思うこと』/プロ野球の不思議 2004/10/22

現在、日本のプロ野球の日本シリーズが開催されている。セリーグはともかくとして、今年のパリーグはプレーオフとか称して、1年間頑張って最高の勝率を上げたチームがこの日本シリーズに無条件で参加できないなんて、実に不思議である。勝ち数が負け数をほんの少ししか越えていないチームもプレーオフに参加でき、もしこのチームが勝って日本シリーズに参加していたら、トップチームの選手達は一体何を目標に戦ってきたのかと疑問に感じるのではないだろうか。

それよりも野球自体がスポーツなのか疑ってしまう。スポーツとはルールがあるはずで、陸上競技で走る距離はどこの競技場でも同じで、サッカーにしても競技場のエリアは同じである。しかし、野球に関しては各球場での物理的なサイズが違っている。決まっているのはベース間の距離などだけで、外野までの距離やフェンスの高さなどまちまちである。ある球場では外野フライになるものが、別な球場ではホームランになってしまうなど、他のスポーツなら考えられないことが長年放置されている。球場のことが曖昧に処理されているのが疑問であり、球場の建設ラッシュ時にどうして決めなかったのだろうか。日本人選手が大活躍のアメリカの大リーグとともに関心を呼んでいる国民的スポーツとなっているだけに不思議なことである。

全ての球場で各チームが同じ試合数で戦うなら別だが、現状では球場の条件を揃えるべきだと考える。ラッキーゾーンなどとは不思議な存在ではあるが、大きい球場では最も狭い球場に合わせたラッキーゾーンを造り、フェンスの高さも揃えるべきと考える。同じ条件で戦ってこそ、スポーツというのものだと思っているからだ。そのようなことを考えると、イチローの新記録達成は凄いものであることが分かる。

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