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 No.244

三輪 薫(みわ かおる)


No.244 『不思議に思うこと』/年俸の不思議 2004/10/31

現在世間をにぎわしている球団の合併の問題や新設の話題もある。赤字を抱えながらも高額年俸を払ってまで抱えなければならない選手が本当に必要なのか、赤字を知っていながらも実に高額な年俸を要求する選手の気持ちが計り知れない不思議さもある。一般の赤字会社でその会社に勤務を続けたい社員なら、多少は妥協するだろう。

しかし、夢を売る商売なのだから、一般人からは考えられない年俸を取っても不思議ではない。高額であるほど自分を高く評価してくれるのであるから、当然のことでもある。一方では赤字とは言え、このような人気の選手がいなくなったら益々球団の人気も衰え、赤字も増えることにも繋がってくるはずだ。だからこそ、そのような自分を高く売り込もうとしている選手がいても不思議ではない。

高く評価してくれない不満は、巨人は叶えてくれる。だから札束攻勢で各球団から4番バッターをかき集め、チーム力よりも優れた個人の選手を並べている球団が巨人である。しかし、このような選手を集めても、毎年優勝できないのは実に不思議である。権力と金にものを言わせる球団は大嫌いで、金の力で選手の補強を図らなかった中日が優勝したのは実に小気味のよいものだった。アンチ巨人・堤さんの僕にとっては、今年の日本シリーズは是非とも中日に制覇して欲しいと思っていたので残念だった。

年俸に関しては会社務めにも言えることで、海外の会社では日本の会社では考えられないくらいの年収を得ている社員も多いようだ。世界のトヨタの社長や会長が、数十億から数百億円の年収を得ているとは思えず、日本のサラリーマンの夢は実に小さいと思ってしまう。だからこそ、税金を払う会社は馬鹿だと豪語していると聞く国土計画の堤さんが世界有数の資産家になったりするのは妙に納得の出来るものだ。新聞やテレビで顔を見るのも好きではない人だが、ずる賢さでは秀でた人なのだろう。

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