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 No.271

三輪 薫(みわ かおる)


No.271 『車』/VW T-4 のキャンピングカー 2005/8/7

このVW T-4 のキャンピングカーはデリカの横幅を少し広くしたサイズで、一般的に思われているキャンピングカーよりもかなりコンパクトである。日常生活でも常用できるくらいのサイズだ。屋根を上げれば室内でも立て、真っ平らになるベッドスペースが室内とポップアップの屋根の部分にあり、僕のような細身なら、何とか4人が寝ることも可能だろう。給排水タンク付きの小さなシンクや2バーナーコンロ/コンプレッサー式の冷蔵庫/サブバッテリー/エンジン停止中に使えるFFヒーター/サイドオーニングなどの充実した装備もあり、車種によってはペアガラスになっていて冬でも快適そうだ。

しかし、この方のVW T-4 のキャンピングカーは10年落ちで入手したとのことだが、国産の1ボックスカーを買えるほどだったとか。サイトでショップの販売金額を見ても、このような価格で堂々と販売されている。希少価値のある魅力の車だからだろうが、国産の中古車では到底考えられなく、この販売価格を考えると購入を躊躇してしまうのは僕だけではないだろう。しかし、海外では20万キロ/20年以上も乗り続けていると言う。だからか、希少価値だけではなく、耐用年数の半分にも満たない車なら、納得がゆく販売価格とも言えそうだと思った。

風景写真を始めた25年前に、上高地に案内してくれた水越武さんが既にこのような車に乗っていて憧れた。数年後には、見るだけでもとキャンピングカーショーに毎年のように出掛けていた。しかし、新車は余りにも高額で高嶺の花。出るのはため息ばかりだった。この時には何故か中古車は念頭になく、諦めてしまった。

現在のデリカが排ガス規制のため、来年初頭までしか神奈川県で乗り続けることが出来ないのを機会に、思い切ってこのキャンピングカーに乗り換えることにした。勿論、2WDの中古車。しかも、視野に入れたのは超の付く年代物である。新型T-5のキャンピングカーも輸入され始め、魅力の4WD/MT車もあるのだが、当然購入の対象にはなり得ない。

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