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 2005年

三輪 薫(みわ かおる)


2005年

No.285 『生きる』/慌ただしい人生 2005/12/30

今年も後1日。歳を重ねるに従って、今年は一体何をして過ぎてしまったのかと感じることが多くなってくる。つまり、近い記憶が乏しくなってくるのだ。しかし、スケジュール表などを見ていると、いろいろなことをしながら過ぎていったことが確認できる。
僕の肝心な仕事である作品創りも、今年は...more

No.284 『生きる』/適正価格-2 2005/12/25

昔から「安物買いの銭失い」と言われている。良いものには、それなりの適正価格があるものである。子供が小さかった頃にキャンプを始めたのだが、取り敢えずは大半の道具や用具をと予算の関係で安物を揃えざるを得なかった。しかし、結局大半処分する羽目になってしまった。やはり、安物は安物でしかなく、遊び道具と言えども見...more

No.283 『生きる』/適正価格 2005/12/17

最近、不法な設計と施工をされたマンションのことが毎日のように新聞やテレビで報道されている。我が家の変則的な食事時間に国会での生中継を見る機会があった。被害者には気の毒なことだが、同じような造りの建物にかなりの割安感のあるものがあるはずはない。ビデオに録画しておいたアメリカの刑事ドラマの再放送でも、外観は...more

No.282 『写す』/デジタルカメラの行く末-3 2005/11/28

写真の世界もデジタル時代を迎え、もはやアナログの銀塩写真など古いと思われている節もあるようだ。しかし、絵画などでは昔からの技法が否定されたり、CGで絵を描けるから肉筆の絵画が描かれなくなったり、絵の具などが徐々になくなっているなどとの話を聞いたことがない。何故だろうかと思ってしまう。...more

No.281 『写す』/デジタルカメラの行く末-2 2005/11/15

のんびり屋の僕は、本音では数年遅れのデジタルカメラでも一向にいとはない。しかし、実際には立場上のこともあってそのようにはできず悩んでしまう。デジタルカメラで撮ることが生活の糧になるなら100万円でも躊躇せずに買うだろう。償却が見込めるからである。しかし、作品しか撮っていない立場では、趣味で写真を撮っている...more

No.280 『写す』/デジタルカメラの行く末 2005/10/30

デジタルカメラの進化も著しく、毎年のように新機種が各社から発売されている。写真もアナログ人間を自負する僕だが、期待と仕方なしにと言った心境で買い続けてきた。と言うよりも、カメラも含めたデジタルで作品創りを行うには、買い続けなければならない状況をメーカーは用意している。僕のデジタルカメラはキヤノンの EOS...more

No.279 『車』/車は何を優先して選択するか 2005/10/15

自然風景の撮影では4WD車に越したことはない。以前、VW T-4 の師匠が見つけてくれたショップの VW 4WD車は、何故か倉庫で8年も眠っていたと言うにもかかわらず、諸経費込みで600万円の見積もり。しかもキャンピングカーとしての仕様の出来は今回購入のウエストファリア製と比べると随分見劣りした。稼ぎがおぼつかない僕...more

No.278 『車』/ディーゼル車で欧州市場攻勢を計る国産車メーカー 2005/10/2

先日の新聞記事に、ドイツのフランクフルトで開催中の国際自動車ショーで、日本の自動車メーカー各社が、ディーゼルエンジン搭載の車を投入して、欧州市場を攻略する姿勢を鮮明にしていると書いてあった。現在の日本ではディーゼルエンジンが敵視されている。しかし、欧州では自家用車の半数がディーゼル車と言われ、僕が初め...more

No.277 『写す』/グラデーションが豊かな写真 2005/9/23

23日から29日まで数寄屋橋の富士フォトサロン・スペース2で僕が監修した勝山由子写真展「旬彩模様」〜樹々への想い〜が開催される。勝山さんとはカルチャースクールの写真講座で出会ってから16年余りのお付き合いがあり、現在は主宰するフォトワークショップ「風」のメンバーでもある。
今回はタイトルのように木々を撮った作品...more

No.276 『写す』/プリント仕上げの重要性 2005/9/17

先月、常任講師の都合が合わなくなったからとの理由で、「わの会」会員が支部長を務めるクラブの例会の臨時講師を頼まれた。この例会では驚いたことがあった。長年プロの指導を受けていても、プリントへのアドバイスや、作画と表現に於けるプリント指示を受けたことがないと言われたことである。...more

No.275 『車』/VW T-4 ウェストファリア ユーロバン CV 2005/9/7

今回購入した車は、何と13年落ちの年代物の中古だが、朽ちたところやイスのへたりもなく、長距離運転でも不思議なくらい疲れを感じない。実にがっちりしていて頼もしくさえ思わせるから不思議である。キャンピングカーというとかなり大きなサイズを想像しがちだが、このフォルクスワーゲンT-4をベースにしたキャンピングカ...more

No.274 『写す』/カメラ誌編集部の作品の扱い 2005/8/29

先日、あるカメラ誌から掲載依頼を受けた作品が返却されてきた。黒白プリントとポジを各1点受け取ったのだが、ファインプリントである黒白作品が折れていた。編集部に送るときには、当然のことながら両面を厚紙に挟み、大切な作品が傷まないように気を付けている。しかし、今回の返却には事務用の封筒で薄いクリアファイル...more

No.273 『生きる』/美意識と美学 2005/8/21

自然風景を撮っていると、晩秋の色が落ちた紅葉や冬枯れの木々や虫食いの葉に美しさを感じることが多い。しかし、このような姿や表情を汚いと思う人もいるようだ。美に対する感じ方や考えは多種多様であってよいと思う。
僕等の子供がまだ幼い頃、「見て見て、...more

No.272 『生きる』/粗大ゴミ 2005/8/8

亡き父が田んぼの小屋だと言った狭い土地だが、我が家には3台分の車庫を造っている。狭いが玄関前に1台、オーバーハングの軒下に1台、家の中に入り込む部分に1台。家の中に入る車庫は、VWのハイルーフタイプのキャンピングカーを入れたいと作ったのだが10数年物置同然だった。貧乏性の僕は、今は必要ないと思っても後...more

No.271 『車』/VW T-4 のキャンピングカー 2005/8/7

このVW T-4 のキャンピングカーはデリカの横幅を少し広くしたサイズで、一般的に思われているキャンピングカーよりもかなりコンパクトである。日常生活でも常用できるくらいのサイズだ。屋根を上げれば室内でも立て、真っ平らになるベッドスペースが室内とポップアップの屋根の部分にあり、僕のような細身なら、何とか4人...more

No.270 『車』/撮影の道具として乗りたい車 2005/7/31

僕が触手を伸ばしてきた撮影用の車は、宿で泊まらなくても済み、林道などでも走行できる小型1ボックスカーを改造したキャンピングカーである。初代のデリカ4WD/4ナンバー車は改造の専門ショップに依頼して8ナンバーを取得し、後には撮影で使い勝手がよいように自分なりに改造して9年ほど乗っていた。...more

No.269 『車』/乗っていて楽しい車 2005/7/24

「わの会」の撮影会などの現地集合で多くの人が集うと、様々な車に出合う。ボルボV70クロスカントリーやスバルレガシーなどのステーションワゴン、ランクルやパジェロなどのジープタイプや1ボックスカーなどの多様な4WD車がズラリと並んで壮観である。中にはポルシェ911カレラや超高級な乗用車もあり、驚く。...more

No.268 『写す』/デジタルフォトのオリジナルとは-2 2005/7/12

リバーサルフィルムでは、シャッターを切った瞬間に銘柄による色合いや露出値による濃度の全てが決まってしまう。しかし、入稿するポジフィルムは現像をしたままで、ネガフィルムで撮った場合のようにプリントで各部を調整し、表現レベルを上げた作品で入稿できるのとは大きな違いがある。デジタルフォトはネガフィルムと同じで...more

No.267 『写す』/デジタルフォトのオリジナルとは 2005/7/1

最近になって、雑誌などへの作品の入稿は、デジタルは当然のことアナログのフィルムでもスキャナーでデジタルデータ化してCD-Rで入稿することが多くなっている。メールでも大容量の画像の送信が可能となっているとも聞く。しかし、何となく心配で、メールで送るのはレイアウト用の圧縮したjpg画像のみか、かなり圧縮していても...more

No.266 『写す』/ありがとう、コンタックス 2005/6/23

写真家としてフリーで活動を開始する前に、当時はプロ写真家への登竜門とさえ言われていた銀座ニコンサロンで1976年に個展を開催できた。コンタックスとの付き合いは、本格的に作家活動を始めたフリーになってからだが、詳しくは写真工業7月号の特集「さよならコンタックス」に掲載されている。...more

No.265 『写す』/夢と消えた「コンタックスRTSデジタル」 2005/6/18

京セラ(株)に最後まで要望を出し続け、期待を掛けていたカメラがある。「コンタックスRTS Digital」。RTS シリーズの全ツァイスレンズの装着が可能なデジタル一眼レフカメラだ。巷ではEOS Digital 一眼レフにこれらのレンズを装着して愛用している人もいるようだ。ツァイスレンズの描写力は、デジタルと言えども魅力は大き...more

No.264 『写す』/コンタックスの行く末-2 2005/6/14

先日、あるカメラ誌編集部からアンケートが来た。「名機と思われるカメラ」は何かと言うものだった。僕は筆頭にコンタックスRTS III を上げた。そのような回答をした人がいなかったためだろうか、直接話を聞きたいと連絡があり出かけた。カメラマン同行で、このカメラにふさわしい撮影スタイルを決めればよかったと、ちょっと...more

No.263 『写す』/写真家と呼べる世代 2005/5/30

僕は観ることが出来なかった先日テレビで、浅井慎平さんが「写真家と呼べるのは、僕らの世代までかも、、」と言っていたと聞いた。デジタルカメラ全盛になってきて、自分たちこそ、僕らの世代までが体験しているメカニカル式のAE/AF化もされていないカメラを使わざるを得なかったことで、撮る上でのテクニックや勘を養い、それ...more

No.262 『写す』/EOS kiss Digital N 2005/5/22

先月、EOS kiss Digital Nでの撮り下ろしを依頼され、10日ほど撮影の旅に出た。日本カメラ社から6月16日に発売のMOOK版の口絵とハウツー掲載のためだった。使用感はとてもよく、内蔵のスペックはEOS 20Dとほぼ同様でミラーアップもでき、色温度のケルビン設定ができない程度の差しかない。安価な割には優れた機構を多く備...more

No.261 『写す』/コンタックスの行く末 2005/5/2

遂に京セラ(株)が手掛けるコンタックスの生産が打ちきられた。3月にはデジタルカメラの生産からの撤退を宣言し、4月には銀塩カメラの生産打ち切り宣言である。悲しく残念なことおびただしい。
先月、写真工業から生産が打ちきられたコンタックス【特集】の原稿を依頼された。5人ほど登場する誌面への原稿依頼であるから光栄なこ...more

No.260 『写す』/インクジェットプリンタとメディア 2005/4/30

先月、京セラ・コンタックスサロン東京で開催のデジタルプリント展「風香」の会期中に、東京ビッグサイトで開催された「Photo Imaging EXPO 2005」のキヤノンブースでセミナーを担当した。勿論、依頼された内容は、時代を反映したデジタルに関したことだった。僕が話せるのは、インクジェットプリンタと和紙を組み合わせたデ...more

No.259 『写す』/大判中判カメラ同好会 2005/4/12

「世の中便利になるほど逆を求めることもある」と、昨年の正月にこの「ひとりごと」で書いた。写真の世界もデジタル全盛と言われるようになるにつれ、銀塩カメラの中でも手作業部分が多く占める大判中判カメラを使った撮影の楽しさも再確認されるようになっているのではないだろうか。...more

No.258 『写す』/個性豊かな「風」展 2005/4/1

現在、今週初めに終了した“デジタルプリント展「風香」”の会場、京セラ・コンタックスサロン東京で、僕が主宰する“フォトワークショップ「風」展”を開催している。主に日本の自然風景だが、花・造形・心象風景・スナップ・海外の建物などを撮影した作品も展示している。...more

No.257 『写す』/ハイキー写真 2005/3/30

今月の上旬にコダックフォトサロンで開催していたフォト「悠」展は、日本の自然風景や花などを展示していたが、来場者の中には「この様なハイキー写真は分からない」と言っていた人がいたようだ。
明るめに見える作品を展示していると、よくこの様な感想を聞く。しかし、霧が出ている情景など見たままに再現するには、当然のことながら...more

No.256 『写す』/冬の撮影 2005/3/8

1月には、いろいろなことが重なって、中国・九寨溝撮影ツアーの時だけしか撮影できなかったが、先月は二週間以上も心ゆくまで撮影できた。降雪の多いところに生まれ育ったわりには寒いのは苦手だが、冬の自然風景は四季の中でもっとも削ぎ落とされたシンプルな姿を見せてくれるので好きだ。...more

No.255 『写す』/大変なデジタル写真 2005/2/22

デジタル写真は便利なようだが、カメラの進化が激しく次々と新機種を追い続けなければならず、パソコンなどの周辺機器やソフトも時代の進化に合わせるように揃え続けるのも大変なことである。
また、リバーサルフイルムでの撮影では現像後の整理や処理なども簡単である。しかし、デジタル写真の場合は出先での滞在日数が長いと現地...more

No.254 『写す』/フォトコンテストの審査 2005/1/29

昨日、「コダックフォトコンテスト2004」の審査を終えた。自由・ネイチャー・ビギナーの3部門があり、今回の作品は以前担当した時と違って全てプリントで、銀塩プリントしか受け付けない応募規約である。デジタル時代に突入しているが、インクジェットプリンタによるプリントは規約違反となり除外される。これは巷のラボの売上...more

No.253 『写す』/銀塩写真とデジタル写真の行く末-2 2005/1/17

進化の凄まじいデジタル写真であるが、今年や来年には銀塩を越えてしまうのだろうか。銀塩のフィルムや印画紙の感材がどれほど残ってくれるのだろうか。
この様なことを考えていると、2005年の写真界、いや、僕自身の2005年は決して嬉しいことばかりではなさそうである。ファインプリント展...more

No.252 『写す』/銀塩写真とデジタル写真の行く末 2005/1/9

銀塩写真はゆっくり進化を続けてきたが、デジタル写真は実に凄まじい勢いで日々進化を遂げている。デジタルカメラの画素数も多くなり、もしかしたらここ数年で銀塩を追い抜いてしまうかも知れないと思っていたものが現実になるだろう。...more

No.251 『写す』/デジタルカメラの宿命と可能性 2005/1/1

今や、カメラと言えばデジタル。疑問なのは話題になるのはデジタル写真やカメラなのに、実のところ作品創りに勤しんでいる人達の、一体どれくらいがデジタルカメラをメインにして撮っているのだろうか。新聞や雑誌などの仕事は完全にデジタル化に移行しているようだが、コンテスト/月例やカメラ誌の口絵に掲載の作品や個展作品は...more


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