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 No.274

三輪 薫(みわ かおる)


No.274 『写す』/カメラ誌編集部の作品の扱い 2005/8/29

先日、あるカメラ誌から掲載依頼を受けた作品が返却されてきた。黒白プリントとポジを各1点受け取ったのだが、ファインプリントである黒白作品が折れていた。編集部に送るときには、当然のことながら両面を厚紙に挟み、大切な作品が傷まないように気を付けている。しかし、今回の返却には事務用の封筒で薄いクリアファイルに挟んだだけで宅急便で送られてきた。厚紙は一切無く、取扱注意のシールも貼っていなかった。このような梱包では当然折れも出る。余りにもずさんな扱いで驚いた。

このような梱包ではポジ作品も心配だったが、幸い送ったときの“名前を書いた厚紙袋”の中に入れてあって大丈夫だった。今回の僕のプリントだけをこのような扱いをしたとは思えず、他の方は折れて返却されても一向に構わないプリントで入稿しているのだろうか。「今後は、もっと丁寧に扱って頂きたく、ご注意下さい」とお願いした。

編集部にとっては単なる写真かも知れないが、作者にとっては大切な作品。1枚のプリントとは言え、特にファインプリントは大変な労力を経て制作している。日常的に多くの写真を扱っていると麻痺してしまうのだろうか。カメラ誌は他の編集部よりも写真家の気持ちや作品の大切さを知っていると思っていただけに、このような扱いを疑問もなく行ったことがショックだった。

クラブの例会等や、通信添削にも言える。プリントに指紋を付けたり、折れがあったりして、注意することがある。自分の作品も、他の方の作品も、大切に扱って欲しい。

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