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 No.278

三輪 薫(みわ かおる)


No.278 『車』/ディーゼル車で欧州市場攻勢を計る国産車メーカー 2005/10/2

先日の新聞記事に、ドイツのフランクフルトで開催中の国際自動車ショーで、日本の自動車メーカー各社が、ディーゼルエンジン搭載の車を投入して、欧州市場を攻略する姿勢を鮮明にしていると書いてあった。現在の日本ではディーゼルエンジンが敵視されている。しかし、欧州では自家用車の半数がディーゼル車と言われ、僕が初めて欧州に行った20年程前と今でも変わっていないようだ。

オゾン層を破壊する二酸化炭素だが、ディーゼル車の二酸化炭素の排出量はガソリンエンジンよりも少なく、削減にはディーゼル車の普及が効果がある。以前から言い続けていることだが、地球に優しいのはディーゼルエンジン。人間を含めた動物に優しいのはガソリンエンジン。如何に人間に優しくても、地球が滅びてしまったら、人間だって他の動物も生きて行けない。

今回、欧州攻略を計る日本の車メーカーのディーゼルエンジンは、黒煙を吐きまくる粗悪なエンジンとは思えない。素晴らしいディーゼルエンジンを開発しているベンツのお膝元での攻略であるからだ。ディーゼルエンジンは故障も少なく、トルクもあり、低燃費であり、ハイブリッド車よりも安価である。ガソリンが高騰している今、ガソリンよりもディーゼルのほうが歓迎されるべきであるはずだ。環境に、人や動物にも優しい優れたディーゼルエンジン搭載車の開発と発売を期待したい。

何故、欧州限定で販売し、国内では売らないのか、実に不思議であり、企業姿勢を疑ってしまうのは僕だけではないだろう。知識がなく、発言力のある政治家などの見解に振り回されることなく、自然環境に優しい車を開発するよう、メーカーに働きかけることこそ、政府や政治家の務めと思う。

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