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 No.296

三輪 薫(みわ かおる)


No.296 『写す』/デジタルカメラの選択 2006/4/23

EOS 5D の購入後にはサブに愛用しているEOS kiss Digital Nは軽量・コンパクトで、手持ち撮影のスナップや草花の撮影などには使い勝手が実によく、重宝している。昨年4月に撮り下ろしの仕事で使ってから虜になってしまい、返却後に買ってしまった。僕の小型カメラで進めている和紙プリント作品にも、表現目的によっては充分と思われる再現性を見せてくれたからだ。セット販売の18-55mmで撮った作品をキヤノンフォトクラブの年鑑に見開きで掲載したのだが、定価3万円のレンズとは思えないくらいの再現性を見せてくれた。昨年5月に伊勢和紙ギャラリーで展示した全倍プリントの花の作品は、大半安価な55-200mmで撮ったもので、このレンズだからこそ撮影もしやすかったし、素敵な描写ができたと思っている。これらの安価なレンズは四切を越えたサイズでも十分見られるのだから、目的次第では実用上は問題はないと思う。しかし、EOS 5D はフルサイズのため、フィルムと並行して撮るにはレンズの選択が同じで、液晶画面も大きく自然風景のデジタル撮影ではメインとなっている。しかし、晴天時の日中では液晶画面が大きい割には暗く、見やすく便利だとは言えないのが残念である。他社のように折り畳み式のフードを用意して欲しい。

またまたキヤノンから次の機種、EOS 30Dが発売になった。20Dを進化させ、5D同様に液晶画面が大きくなったので支持されるだろう。デジタル時代の先端を追いかけるのは実に楽しく期待を抱かせることも多い。しかし、新機種を次々と買い続けるのは実に大変で、日夜仕事に邁進して稼いでも、デジタル機器の購入に吸い取れれてしまうような危惧を抱いてしまう。

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