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 No.404

三輪 薫(みわ かおる)


No.404 『車』/オートキャンプ場 2007/9/10

何故に日本のオートキャンプ場の利用料金が高額なのだろうか。車一台を駐車し、トイレや水道などを利用するだけで、風呂に入れ、布団で安眠できる民宿などの素泊まりよりも高額な料金とは参ってしまう。海外などではこのような設備が整っているところでも1,000円くらいが多いと聞く。役所などが援助しているのかどうかは分からないが、日本も早くこのように気軽に利用できるオートキャンプ場が多くなってほしい。

オートキャンプに限らず、キャンピングで気持ちのよい季節は春から初夏を迎える時期と秋である。高原の夏も心地よい。しかし、夏しか営業していないキャンプ場や、初春や晩秋の季節に開設していないところも多く、キャンプ場に関して日本はまだまだ後進国である。冬のキャンピングもよいと思うが、果たして通年営業のキャンプ場がどれほどあるのだろうか。特に降雪のある地域では、除雪の問題もあるだろうが、皆無に近いのではないだろうか。

フリーになって自然風景を撮り始めた25年前頃には、冬季の雪国に行っても車で寝泊まりしていたことが多かった。しかも2ドアの乗用車だった。数年後には2WDの1ボックスカーに乗り換えたのだが、寒い冬に車内で自炊していたら、水蒸気がドアのパッキンなどを凍り付かせ、早朝に外に出られなくなったこともある。だから、零下10度以下でも外で自炊していた。寒いことは確かだったが、何故か楽しい思い出しか残っていない。

しかし、来年には還暦を迎える歳になると、このようなハードな車でのキャンピング生活は考えられなく、冬季は無理にしても初春や晩秋の季節に開設している安価なキャンプ場があればと思ってしまう。一昨年に購入の小型キャンピングカー VW T-4 も、遂にいままで冬季でのキャンピングはなく過ぎてしまった。FFヒーター内蔵のキャンピングカーなので、今年こそどこかで冬季キャンピングをと思っていたら、4月に開催の「花逍遙-II」展の準備に追われ、希望通りのキャンピングはお預けになってしまった。

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