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 2007年

三輪 薫(みわ かおる)


2007年

No.417 『写す』/コダック・カラーフイルムの販売中止 2007/12/31

僕が愛用し、常用するフィルムはコダック製が多い。カラーフィルムの色合いやモノクロフィルムのグラデーションやコントラスト再現にフィット感を抱くからである。しかし、これらのフィルムが、何故か次々と製造中止になる。困ったことだ。
被写体が何であれ、多くの銘柄のフィ...more

No.416 『写す』/銀座の写真展ギャラリー事情 2007/12/27

オリジナルプリントによる作品の個展をメインに活動してきた僕のような者には困ることもある。作品の発表の場である身近なギャラリーが年々少なくなっていることだ。1991年以降、銀座のギャラリーをメインにして活動してきた。新宿界隈には写真展ギャラリーが確かに増えているが、海外のブランドショップが銀座界隈に集中...more

No.415  『写す』/撮影会やツアーの不思議な巡り合わせ 2007/12/15

自然風景の撮影会やツアーの講師を担当するようになってかなりの年数を重ねているが、実に不思議なことがある。僕が担当するこれらは、撮影目的によって撮影時期や撮影地の大半を僕から提案している。2泊以上の日程では何故か全天候になることも多い。近年暖冬が多いが、初冬の雪景色を撮る企画も提案し、催行してきた。...more

No.414 『写す』/銀塩とデジタルの融合 2007/12/5

昨日終わった「わの会」『大判中判カメラ同好会』展の作品は、撮影は全てフィルムを使っているが、一部のプリントはフィルムをスキャンしてデジタルデータ化した和紙作品もあった。実は、僕も1点出していたモノクロ作品もこの方法で創った作品である。昨年開催の4回目のファインプリント展でも4割ほどこの方法で出力...more

No.413 『写す』/銀塩とデジタルの表現の違い 2007/11/27

写真界もデジタル全盛となり、アナログ派を自負する僕も小型カメラでの撮影は大半デジタルに移行している。その代わりフイルムでの撮影の主体は中判がメインになり、小型カメラ用のフイルムはコダクロームが多くなっている。コダクロームは自然風景を撮り始めた頃から20年近くメインのフイルムだった。しかし、コダクロ...more

No.412 『車』/スタッドレスタイヤ 2007/11/22

20数年、4WD車を乗り続け、その後に前輪駆動とはいえ、2年前に2WD車のVW T-4に乗り換えた。真冬の撮影行には、ちょっと、いや、かなり躊躇し、心配がつきまとっている。VW T-4を購入時に付いてきたスタッドレスタイヤの山が結構残っていたため、そのまま2年使っていた。余り走行していないので勿体なく、...more

No.411 『車』/車の作りと装備品 2007/11/15

以前、車検手続きの代車がトヨタの小型車・カローラIIだった時、ハンドルがやけに軽く回り、ふわふわとした走りに戸惑った。この代車で、測道のガードに擦ってしまったことがあった。この原因には運転ミスもあるだろうが、ハンドルの軽さにもあった。慣れも必要だがハンドルにはある程度の重さも必要だと思う。特に高速道...more

No.410 『写す』/デジタルカメラの画素数 2007/11/6

デジタルでは、画素数が多いほうがよいのだろうか。フォトライブラリーでは画素数が1,000万画素よりも少ない写真は扱わないとの通知が、かなり以前にあった。1,000万画素以下のデジタル写真は商品価値が失せ、悲しいかなゴミ同然に扱われてしまう。
しかし、表現としてのデジタル作品...more

No.409 『写す』/日進月歩のデジタル機器-2 2007/10/25

フルサイズの EOS 5D を購入以来、小型カメラでのフイルム消費量が格段に減ってきた。それまでは撮影の半分以上デジタルが超えないようにと考えてきたが、かなり進化した EOS 5D をメインに愛用するようになって、35mm判ではデジタルでもいいかなと考え始めたからである。その代わり、中判カメラでのフイルムの消費量...more

No.408 『写す』/日進月歩のデジタル機器 2007/10/20

2001年に発売のEOS D30は 36万円ほどだった。それまでのレンズ交換式の小型デジタルカメラは100万円を軽く超えるものが大半で、デジタルフォトを研究するなら早い方がよいだろうと喜んで飛びついた。以後に発売のD60は30万円弱。10Dは20万円弱。20Dも20万円弱。 EOS kiss Digital Nは10万円を割り、キヤノンの1機...more

No.407 『写す』/写真は引き算 2007/10/5

デジタル時代になったとはいえ、僕はモノクロ写真やモノトーンが好きで、昨年開催の4回目のファインプリント展では、初めてモノクロのデジタルプリントも展示した。僕が大好きな銀塩のバライタ印画紙「エクタルア」と同じ会場に展示しても違和感を感じないものにしたかった。
勿論、デジタルプリントの用紙はメ...more

No.406  『写す』/デジタルプリント-2 2007/9/25

写真愛好家の好みを反映するためか、デジタルカメラでもプリンタでも、それらの定めた基準に沿って出せば、結構鮮やかな作品になってしまうことが多い気がする。写真界全体の傾向として、そのような期待が多いのだろう。アピール力がある作品は、鮮やかハイコントラストな描写だと勘違いしている人が多いせいだろうか。...more

No.405 『写す』/デジタルプリント 2007/9/18

以前、デジタルのカメラ誌編集部の方と打ち合わせをしていて、「愛好家の方々のプリントが、どうしてこんなにも色鮮やかで、いろいろといじっているのだろうか。もっと自然のほうがいいのに」と言っていた。おやっと思う発言だった。何故かと言えば、一般のカメラ誌には、色鮮やかでハイコントラストな写真が多く掲載されて...more

No.404 『車』/オートキャンプ場 2007/9/10

何故に日本のオートキャンプ場の利用料金が高額なのだろうか。車一台を駐車し、トイレや水道などを利用するだけで、風呂に入れ、布団で安眠できる民宿などの素泊まりよりも高額な料金とは参ってしまう。海外などではこのような設備が整っているところでも1,000円くらいが多いと聞く。役所などが援助しているのかどうかは分か...more

No.403 『生きる』/生きる責任 2007/9/3

自分が生きるために自己主張したり発言をするには、それなりに責任がつきまとう。だからか、肝心なことにも口を閉ざし、体勢に従ってしまったり、先導に乗っていても疑問を感じることを拒否しようとしている人がいるのかも知れないと思ってしまう。しかし、これは逃げである。
自分が小さな存在と思っても、生きるに...more

No.402 『生きる』/百人百様 2007/8/25

世の中には同じ人は一人としていない。だから、考え方や生き方が皆違っていても、全く不思議ではない。しかし、日本は昔から協調性を重んじる風潮があり、下手に自己主張すると「村八分」に扱われることもあった。民主主義の現在も同じかも知れない。
5年前の小泉政権が出来たとき、国民の...more

No.401 『生きる』/憲法9条 2007/8/15

日本国として世界に誇ることができる代表的なものは何かと聞かれれば、間違いなく、真っ先に憲法九条と答えるだろう。僕が生まれる前だが、愚かな一部の先人達の先導や判断によって多くの尊い命を奪い、失われた。その過ちを二度と繰り返さないための憲法九条なのだから。日本の素晴らしい文化や自然と共に、世界に向かって...more

No.400 『生きる』/美しい魅力のある日本語の歌詞とメロディー 2007/8/10

僕は歌謡曲が好き、演歌も大好きである。メロディーではなく、詞と曲が一体になった歌が好き。だから、民謡も好き。何故か10代の頃には、ビートルズには全く関心がなく、歌謡曲のドーナツ盤のレコードを買っていた。だからと言って、現在CDを一杯買い込んでいるわけではない。
今は亡き美空ひばりは、僕が知る歌い手...more

No.339 『車』/車の作りの違い 2007/8/3

1月31日に三菱デリカが新型になって発売された。10数年ぶりの新型モデルだが、撮影の実用車としてはよい車かも知れない。この4WD車をベースにして、VW T-4のキャンピングカー的に上質な改造ができたら撮影用には最適な車になると思っている。しかし、国産車の欠点はイスと重厚感と気品にある。それなりの歳になると長距...more

No.338 『車』/車でのキャンピングの問題-2 2007/7/26

初代デリカ4WDを改造した車であちこちと撮影に出掛けていた20年前頃には、大半が3食自炊で済ませていた。外気温が-5〜10℃くらいの季節でも外で自炊していたのだから我ながら驚く。食べ終わった鍋などを片づけようとしたら凍っていた。しかし、冬の星空を眺めながらの食事も楽しかった。若く元気だったから出来たことかも...more

No.337 『車』/車でのキャンピングの問題 2007/7/25

車でのキャンピングで最も気になるのがトイレの問題である。最近では、山間のトイレがあるパーキングで「キャンピング禁止」の看板を見ることがある。だからといって、オートキャンプ場は撮影に適した場所には少なく、あってもビックリの利用料金である。大方が車を停めて置くだけでも4,000-6000円前後くらいで、とても一...more

No.336 『写す』/1冊から注文できる写真集 2007/7/8

(株)玄光社のフォトテクニック5/6月号で「魅せる写真集の作り方」の特集を担当した。モデルケースとして「わの会」の世話人である岩崎ひろ子さんに登場して頂いた。岩崎さんはキヤノンサロン銀座で(現、キヤノンギャラリー)個展を開催しているレベルの方なので、作品内容は申し分なく、160点余りの候補作品の中から表紙を含...more

No.335 『写す』/巡回展 2007/6/25

福岡展には行けなかったが、「花逍遙-II」の梅田展に行ってきた。経費的なことを考えると、巡回展を数カ所巡ると結構な機材が購入できたり、個展開催もできるほどの経費がかかるので、巡回展に行くことは一見無駄なように思える。しかし、東京展と会場の壁面レイアウトが違うため、展示順も変えて並べているため印象も多少は...more

No.334 『車』/車の改造-3 2007/6/15

僕が撮影用に乗っているVW T-4は、国産の小型1ボックスカーとほぼ同じサイズの車体ながら、世界的に認知・評価されたキャンピングカーである。実用的な装備や使い勝手のよさは後進の日本の改造ショップの作りとは全く違う。しかし、小さなスペースから来る問題点もいろいろある。
師匠の車を見ると色々と改造されている...more

No.333 『車』/車の改造-2 2007/6/5

小型とは言え、キャンピングカーには普通の車には搭載されていない電気機器が結構ある。VW T-4には、40L余りのコンプレッサー式冷蔵庫やFFヒーターもあり、シンクの蛇口も電動である。これらの電源はメインバッテリーから取ると用量的に不足になり、バッテリー上がりにつながるため専用のサブバッテリーが搭載され、この...more

No.332 『車』/車の改造 2007/5/25

一昨年7月に11年乗り続けた三菱デリカスペースギアが排ガス規制で車検を受けられなくなって手放し、フォルクスワーゲンT-4をベースにした長年憧れてきたキャンピングカーを入手した。13年落ちの超年代物であるが、小型車ながらさすがと思える作りである。しかし、使い始めてみると使い勝手がイマイチの部分もあった。まず初...more

No.331 『写す』/銀座写真展ギャラリー事情 2007/5/15

東京銀座には、写真業界のメーカーギャラリーなどが多く開設されている。ニコンサロン、キヤノンギャラリー、京セラ・コンタックスサロン、富士フォトサロン、ライカギャラリー、コダックフォトサロン、そしてプロラボの写真弘社や日本発色も開設している。これらのギャラリーは銀座の中央である4丁目交差点を中心に半径30...more

No.330 『写す』/「花逍遙-II」の和紙プリント 2007/4/30

先日終了したキヤノンギャラリー銀座でのデジタルプリント展「花逍遙-II」は、大半が和紙で出力したものだ。デジタルプリントによる個展も今回で6回目だが、メディアはほぼ100%伊勢和紙である。インクジェットプリンタ用に開発された伊勢和紙Photoは他社の和紙に多いまるで画材紙に見えるような表面のにじみ止めもほとんどさ...more

No.329 『写す』/フォトワークショップ「風」展 2007/4/11

今日から有楽町駅前の東京交通会館7階にある「京セラ・コンタックスサロン東京」で、僕が主宰するフォトワークショップ「風」の3回目の写真展が始まった。
大半は日本の自然風景だが、4点ほど僕と一緒の撮影ツアーに出かけた海外の作品もある。他には花作品、海外の建物を造形的に撮った作...more

No.328 『生きる』/テレビ大好き人間 2007/4/10

僕はテレビを日がな一日、いや許されれば一ヶ月だって観続けていたいくらいテレビ大好き人間である。しかし、現実にはそのようなことは許されず、一昨年の暮れだったか妻が買ってくれた特売のHDDのデジタルビデオに収録したものを、コマーシャルを飛ばしながら眺めている。時間の節約にはこれが一番である。それでも全てを...more

No.327 『生きる』/いじめ 2007/3/20

以前、テレビ朝日の「朝までTV」を久し振りに見て、登場者の話を聞いていた。この「いじめ」の問題は、いじめる側、いじめられる側、双方に問題を抱え、その事実を見て見ぬふりをする側にも問題がある。家庭を含めた社会全体の問題である。学校でのいじめは、生徒だけに問題があるのではなく、無責任な教師や学校側にも大き...more

No.326 『写す』/写真の強さ 2007/3/7

広告などと違って、写真による記録や表現の強さはストレートな撮影によるものと思っていて、何とかこの姿勢は貫きたいと考えている。写真にはストレートに撮る表現ではないフォトグラムやフォトコラージュという表現方法もある。絵画などに近い表現手段かも知れない。
しかし、デジタル時代になり、いとも簡...more

No.325 『写す』/写真表現のオリジナリティーと作風 2007/2/25

カメラ誌に掲載の撮影データを見ると、特に自然風景の写真にはビックリするほど同じようなデータが溢れている。銀塩写真ではカメラとレンズとリバーサルフィルムの銘柄が同じなら、様々な被写体や撮影条件があるにせよ、同じような作品に見えることは避けられない。だから、個性豊かな描き方ができる絵画のような作家独自の...more

No.324 『写す』/フィルムの粒状性がかもし出す世界 2007/2/8

現在、森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズの森タワー52F)で開催中のグレゴリー・コルベール展を観てきた。4月1日(日)まで開催している。
 http://roppongihills.com/jp/macg/
 グレゴリー・コルベール
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No.323 『写す』/撮影時の醍醐味 2007/2/1

写真がデジタル時代になって、何が変わったかと言えば、撮影時の緊張感と仕上がりへの不安や楽しみが少なくなってきたことだと思う。確かに、撮影後直ぐにカメラの液晶画面で撮影結果を確認できることは便利で素晴らしく、大きな失敗がないことは嬉しいことだ。しかし、このことによって撮影時の緊張感にあふれた気持ちが軽...more

No.322 『写す』/EOS 5D 新機種の発売は間近か 2007/1/20

2001年にEOS D30 が発売されて以来、毎年のように新製品が出て、高級機を除き大半の機種を買い続けてきた。デジタルカメラも日進月歩だから新製品が次々と発売になるのは当たり前で、使う立場ではクオリティーが高くなったカメラを歓迎する。しかし、経済的な負担を感じる人も多いだろう。...more

No.321 『生きる』/伝統を受け継ぐ人 2007/1/10

晦日には妻の故郷・松江から送ってくれた年越し蕎麦を食べ、晦日から元旦に掛けて妻と二人でお酒を楽しみながらテレビで放映していた伊勢神楽の番組を観ていた。故郷の関ヶ原にも、毎年この伊勢神楽がやってきた。実家はこれらの人達のお昼寝の場所であり、母屋の前の庭に並べた筵が舞台となり、舞い、曲芸を行う神楽人を眺めて...more

No.320 『生きる』/年の初めに思うこと 2007/1/1

今年は僕にとって50代最後の歳になってしまった。過ぎし日を振り返ると実に短く感じてしまう。高校に進むときには、何故か大半が大学進学をする高校を選んでしまったが、卒業後には家業の塗師を継いだ。4年の修行の後、名古屋のデザイン学校に入り、写真を学んだ。卒業と同時に上京し弟子入りしたが、結婚を機にフリーになった。...more


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