Toppageへ
 No.420

三輪 薫(みわ かおる)


No.420 『 Mac 』/メモリ交換の挑戦と効用 2008/1/12

我が家は全員 Macの愛好家で、各自数台ずつ使っている。僕は2004年の暮れに購入した iMac G5 (20インチワイドスクリーン)をメインに使っている。サブ機はもっと以前に購入した iBook 。長年の夢だった和紙へのデジタルプリントを始めるとき Power Mac G4 を購入した。和紙によるデジタルプリントでの初めての個展「風香」(2003年)の小作品はこれで出力した。勿論僕が直接行ったわけではない。その後の「美濃和紙デジタルプリント展」や「風色-II」展、「伊勢和紙ギャラリー開館記念展」の作品もこの Macで出力した。以後の「ファインプリント展-VI」や「花逍遙-II」は eMac で行った。しかし、画像データが大きくなるにしたがって動きもスムーズではなくなり、出力担当者の嘆きが増えてきた。幸い、先日ニュータイプの Mac Pro が発売になり、早速導入することにした。これで3月の「風光-V」展の伊勢和紙プリントも少しは楽になると思っている。

ところで、僕は Mac を使う立場でありながらも、Mac のことは大半分かっていない。セットやソフトのことは全てスタッフの片野くんにお願いし、何かあると助けを求めている。しかし、最近になって iMac G5 がフリーズを繰り返し、画像処理中に風車が回ることも多くなり、メールの文章を書いている途中に書けなくなるなど、トラブルが増えてきた。内蔵メモリを調べたら、購入時に付いていた 256MB に 512MB を増設した 768MB だった。このことさえも知らなく、記憶がないままに使っていた。

動きがよくないのはメモリが少ないせいばかりではないだろうが、今回思い切って 2GB に増設することにした。折角だからと、思い切ってメモリ交換に挑戦した。慣れている方には笑い話程度のことだろうが、初体験の僕にとっては一大決心で臨んだ。その前に伊勢和紙の中北喜得さんには Mac のことをいろいろと教えていただき、アドバイスも受けた。今回、 Mac Pro も購入した Apple Store の方にも励ましと助言のメールを頂いた。T-4の師匠や片野くんの情報や助言も有り難かった。身体に帯電している静電気を排出するため風呂に入り、金属に触れて放電し、静電気防止用の手袋をはめて取りかかった。

中北さんや師匠が知らせてくれたメモリ交換を解説したサイトを開き、プリント。しかし、最も知りたかったメモリの取り外し方が記載されていない。下手をすると壊してしまいそうだった。「外す、取り付ける」だけの説明では、素人には分からない。慣れ、知った人が書くと、このようなことになってしまうのだろう。

今回、一念発起でメモリ交換に挑戦したことで、馬耳東風だった Mac のことが、ほんの少しだけ理解できたような気がする。しかし、 Mac に限らず、PCは扱い方さえ覚えれば、実用的には何とか使うことが出来てしまう。僕の iMac G5 の回りには、500GB をメインに外付け HDD が 11 個も並んでいる。時間がなくて自らプリントはしていないが、数年前から印刷用の画像レタッチなどは全て自分で行い、入稿できるようになった。複雑なデジタルカメラのことを詳しく知らなくても、写真を撮ることができるのと似ている気がする。

戻る