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 No.434

三輪 薫(みわ かおる)


No.434 『車』/故障が多くても憎めない VW T-4 キャンパー 2008/5/15

長年憧れ、やっと2005年7月に入手した VW T-4 はよく故障する。13年落ちの超中古車だからかも知れないが、納車以来、度々治療を受けたり入院している。2005年秋にはサブバッテリーを AC 電源で充電するコンバーターを交換した。

入手して以来、この車では月に一度くらいしか撮影に出掛けることができなく、冷蔵庫や FFヒーター用のサブバッテリーの充電量が心配だった。車に内蔵されている AC 電源取り込み用のコードを繋いでも一向に充電されているようには思えなく、これはショップの納車時のチェックミスだったようだ。サブバッテリーは100A のものを2個積んでいる。車体にAC 電源 を取り入れるコードが装備されていて、オートキャンプ場に常備された外部電源用ACコンセントに接続すると100V の家電製品が使え便利である。T-4 のような小型車でも電子レンジを積んでいる人には熱燗のお酒を気軽に楽しめる。まあ、小型のVW T-4 では夏の扇風機やサイドオーニングに吊すライトくらいしか使わないし、このようなキャンプ場の使用料が結構高いので、余り利用するつもりはない。

今までの故障は
1)納車明くる日(当夜?)に、室内のバックミラーが落下。これにはビックリでした。
2)メーター不作動:ヒューズ切れ(速度計は作動で、安心)*燃料計はいまだに不調。
3)ワイパー元ネジの弛み(納車時の点検ミス)
4)後ろのワイパーのビビリ:ブレードゴムの未交換(出先で交換)
5)コンバーター不良による AC 電源での充電不可:交換(無料)
6)オートドアロック機構の不良:交換(無料)
7)エアコン不良:交換(有料)入手時間の掛かる部品をドイツから取り寄せ。
8)バッテリー上がり:交換(有料)
9)ホーン故障:交換(有料)
10)ワイパーのビビリ:納車時に装着のものが規格に合っていなかった。交換(有料)

2005年7月中旬に納車だったが、超古い車だと数ヶ月でもいろいろなことが待ち受けていた。しかし、このように故障が相次いでも、何故か憎めないものがあるから不思議である。VWのキャンピングカーには独特の世界や魅力があり、その虜になっている人が結構いるらしい。分かる気がする。僕や T-4 の師匠もその一人。師匠の情報によると「T-4キャンパーは、国内では二百数十台しか販売されていない」とか。だからこそ、所有している人達の連帯感も高いのだろうと思う。

この車を買った年、ショップに修理に行った折りに担当の方に聞いた話。「新型 VW T-5 やベンツの同型のキャンピングカーの価格では、かなり立派な大型のキャンピングカーが買えるのに、これらの車がそこそこ売れているのは、造りの違いでしょう!」。このような車は、他の車種には少ないだろうと思う。僕が購入の超古い VW T-4 は勿論のこと、もっと古い T-2 や T-3 タイプを愛する人がいまだにいるのは、実に不思議で面白い。

まあ、乗った人にしか分からないが、僕のより少し新しい 10年落ちの車でさえ、国産の小型 4WD 車を買える価格だ。しかし、乗っていて楽しく、所有していて夢があるこの車は、僕には他に見当らない。だからか、超古い 13 年落ちでも納得で T-4 を購入したのだった。

義理の兄がキャンピングカーに興味を持ち、一昨年12月に「東京お台場くるま旅パラダイス2005」に行って、多くのキャンプングカーを見てきたと知らせてきた。日本も、海外のように熟年夫婦がキャンピングカーで旅をする人達が増える時代が、まもなく来るかも知れないと思っている。フォトワークショップ「風」のメンバーの方が昨年春に旭川に移住した。勿論撮影するためである。この時一緒だったのが新たに購入のベンツの結構大きなキャンピングカー。北海道の広大な大地を、常時走ることができるのかと思うと、羨ましくもある。

キャンピングカーで、のんびりと旅をしている姿を想い浮かべるだけでも、旅好きの人には実に楽しくなってくると思うのだが如何だろうか。「わの会」でこのような仲間が増えたら、『キャンパー同好会』を発足させたいと思っている。キャンピングし、夜には車の傍で星を撮り、楽しく宴会。夢が広がること請け合いである。勿論、この同好会の会長には、我が T-4 の師匠に就いていただきたいと期待している。

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