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 No.446

三輪 薫(みわ かおる)


No.446 『生きる』/戦争放棄 2008/8/20

「東京大空襲」の後編を見た。ドラマとはいえ、戦争の悲惨さが画面一杯に溢れたものだった。原爆の投下を受けた広島や長崎は、このようなTVドラマや映画では再現できないくらいのものだったと想像するのだが、現実には悲惨という言葉では語れないくらいの有様だっただろう。しかしながら、戦争とは言え、何故に罪のない庶民が犠牲にならなければならないのかと思うと、情けなく悲しい。

そんなに戦争が好きならば、誰にも迷惑にならない場所で、それらの人達だけで行えばよい。日本には世界に誇ることができる戦争放棄の憲法がある。しかし、一部の心ない政治家達によって改正どころか、現実には破棄しようとしている動きがある。このような人達にこそ、このようなドラマを見て欲しいと思う。その上で、尚かつ戦争に荷担したければ自ら行けばよいし、家族も最前線に同行させるべきである。大体が、そのような政治家や官僚こそ、真っ先に逃げてしまうずるいタイプの人だと思っている。

遅くても来年には衆議院議員の選挙がある。憲法9条の改正を望んでいる政治家や、腐敗を招く元となっていることが多い世襲議員には絶対投票しない。僕が国政選挙で誇ることができるのは、このような立候補者には1票も投じたことがないことだ。世襲が悪いと言っているのではなく、全面否定しているのでもない。立候補に有利な地盤を引き継ぐ同じ選挙区で立候補しなければよい。立候補に有利ではない全く違う選挙区で立候補して選ばれたのなら、その選挙民や国民の期待に添った政治家としての仕事に励んでくれればよいことである。

世襲議員と言っても、以前TVで放映していた木村拓哉が主演のドラマのような政治家ならば文句はない。しかし、立候補する人も選ぶ選挙民も、多くが目先の自分の利益を優先して立候補や投票をすることが多いのではないだろうか。これでは何時まで経っても日本の国はよい方向には向かわないだろう。

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