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 No.448

三輪 薫(みわ かおる)


No.448 『写す』/写真展 2008/9/8

芸術の秋というわけではないが、僕が監修する写真展が10月から続々と開催され、既に決まっているものは来年4月上旬までには9つあり、僕の来年3月に開催の個展を含めると10を数える。7つはグループ展で、最も展示数が多いのが12/3-9日に京セラ・コンタックスサロン東京で開催の「わの会」第5回写真展である。「わの会」展は2年毎に開催し、毎回多くの出品を得ていて、今回は前回よりもやや少ないが会員84人が出品する。2回目から銀座界隈で開催してきたが、写真専門のギャラリーが次々と銀座界隈から撤退し、このような多くの作品を展示できる会場が少なくなってきた。次回の2010年には銀座界隈での開催は出来なくなりそうで、今回の会場も来年3月で閉館となる。

全国組織の「わの会」は僕が主宰し、現在10名の世話人の方々の尽力によって運営されている。『写真が好きな仲間達が三輪を囲み、「みんなで、和気藹々(わきあいあい)と楽しいお付き合いの中で親睦をはかり、写真の向上を目指すこと」』を趣旨とし、1998年に発足した。この趣旨に賛同される人は誰でも入会できる。「わの会」では撮影会・撮影ツアー・自由作品添削教室などを開催し、通信添削も行っていて趣旨の「写真の向上を目指すこと」も実行している。2年毎に開催の写真展は、この成果をみなさんに見ていただくためのものでもあり、活動の大きな目標にもなっている。

写真展の開催と言っても、「わの会」展のように数百人を対象にしていると裏方の世話人が抱える準備などは実に大変である。全国から作品を集めるグループ展は出品者への連絡だけでも並大抵ではない。今回の「わの会」展での担当世話人の方との連絡や打合せのメールだけでも既に軽く100回を超える。しかし、応募者の作品セレクトが終わり、作品決定通知を送ったばかりなので、これからが本番と言ったところである。まだまだ、開催日までの道のりは長い。

作品プリントも、銀塩カラー&黒白/プロラボ仕上げ、デジタルカラー/プロラボ仕上げ、デジタル/自家処理、銀塩黒白/自家処理と様々である。デジタルプリントも銀塩カラーペーパーによるラムダ出力、インクジェットプリンタでの画材紙/マット紙/和紙と多様である。出品者84人の1200点を軽く超える応募作品の中から、1人あたり数点の候補作品を選び、これらの候補作品を頭に描きながら壁面毎の会場レイアウトをしている。しかし、小型ライトボックス2個と大型ライトボックス1個でも候補作品の全てを見ることは出来ない。規模が大きくなると、気が遠くなるような作業や打合せの連続となるが、これらの多くの作品をどのように展示してみせるかも監修者の判断に掛かってくる。作品は自然風景が多いが、花や造形、スナップ的な作品もあり、見ていて楽しい展示レイアウトにしたつもりである。

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