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 No.455

三輪 薫(みわ かおる)


No.455 『車』/車選びと魅力を感じる車 2008/11/1

僕は国産車が嫌いではなく、独自のポリシーで作っていた三菱自動車を約25年近く浮気せずに買い換えを繰り返し、2台所有でも三菱自動車だけを乗り続けていた。しかし、より上質な道具としての車を求めた結果、予算に見合った満足できる車が国産車には見あたらないでいる。車はステータスではなく、使う、使える道具として選んでいるから、現在は2台ともVWになってしまっただけである。

特に撮影用の車は、撮影地まで移動する手段の道具として割り切れば、どのような車でも構わないだろう。しかし、積載の撮影機材の積み込み、出し入れなどを考えると、僕に適した車は25年以上も乗り続けている1ボックスカーになる。3台乗り継いだのだが、全て三菱自動車のデリカで、屈強な車体が魅力だった。しかし、撮影地によっては車内泊もあり、市販の1ボックスカーでは不自由を感じることも多い。だから、初代デリカ4WDが発売になったとき4ナンバー車を改造してシートがフルフラットなベッドになるように改造した。自宅を改築したときには、 VW T-4キャンピングカーのハイルーフタイプが楽に入る車庫を造った。しかし、お金儲けの仕事も大半止めて作品創りに専念し始めたことにより、高額なこの車を自分のものに出来ないでいた。11年乗り続けたデリカスペースギアが排ガス規制で車検が受けられなくなり、やっとの思いで見つけたのが、3年前に13年落ちの超中古車で購入のVW T-4 キャンピングカーだった。4輪駆動ではなく前輪駆動の車なので、積雪状態によってはチェーンが必要なのが目下の悩みではある。しかし、撮影用の道具としての車の選択としては理想的とも言える車だと思っている。

これは日常生活で乗っているもう一台の VW Passat ワゴンにも言える。9年乗ったゴルフワゴンから、かなり無理をして4年前に買い換えた。少なくとも10年以上乗り続けても飽きが来ないと思われるデザインと、何時までも新車同様の輝きと期待を裏切らなく、どのような所にも対応すると思わせる道具としての完成度の高さが魅力の車だ。車の選択には、3台、4台と所有できるならともかくとして、日常生活で使うには色合いも大切である。買い物や旅行、ホテルやレストラン、時には葬儀などまで広範囲に対応し、違和感を覚えず、しかも長年乗り続けても飽きが来ない色の選択は意外と難しい。下取りを考えて色を選ぶ人も結構いるとディーラーの人から聞いたことがある。しかし、同じ乗るなら乗っている間気分よく過ごすことができる色の選択も、車選びの大切な要素だと思っている。

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