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 No.460

三輪 薫(みわ かおる)


No.460 『車』/車のシートベルト-2 2008/12/20

先月だったかクラブ例会後の懇親会が盛り上がり、随分長い時間飲んでいた。ちょっと飲み過ぎたせいか、前日の睡眠時間の少なさのためか帰りの電車で眠り込んでしまった。最終電車の乗換駅を過ぎてしまい、京王八王子駅からJR八王子駅南口まで歩き、タクシーで帰った。しかし、このタクシーの後席シートベルトがどう格闘してもセットできなかった。しかも、運転手の説明では、座っている横に2つ並んだベルトを止める部分は、何と外側だという。そんな馬鹿なと思ったのだが、ここにも何度試してもセットできなく諦めた。何故、もっと簡単スムーズにセットできるシートベルトにできないのだろうか。勿論このタクシーは国産車だった。

杞憂ならよいのだが、高級車でもなく、自家用車でもないタクシーだからと安価なシートベルトを付けているのではないだろうか。自家用車やバスでも、セットしづらいシートベルトがある。価格を低くしようとするのは理解できるが、ケチってはいけない部分もある。世の中にある様々なものを見ていると、どうしてこの部分をこのようないい加減なものを使っているのだろうかと思うことも多い。安くできればいいと言う姿勢は改めるべきだろう。買う側にしても、価格だけではなく、内容で選べば、いい加減な製品が世の中に溢れるのを防ぐことができると思っている。

随分前の子供が小さかったときのことだが、キャンプを始めようと用具をいろいろと揃えた。しかし、予算に限りがあり、安価な物を多く買い込んだため、結局大半買い換えざるを得なかった。無駄なことである。見た目には大丈夫と思うものにも、使ってみるといい加減な作りのものも結構あるものだ。先日の新聞に1960年代に作られ、現在でも購入可能な商品を捜し集めているデザイナーが経営のショップが紹介されていた。実用的で永く使っても飽きの来ないデザインが特徴だろう。日常生活に使うものは、見た目のよさではなく、実用価値で選ぶほうが得であり、賢明だろう。

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