No.471　『写す』／PIE(PHOTO IMAGING EXPO 2009)　2009/3/25

明日26日から29日まで東京ビッグサイトでPIEが開催される。以前の「カメラショー」「写真用品ショー」だ。このイベントも、以前には東京だけではなく、確か大阪・名古屋・福岡や札幌でも開催されていたと思うが、写真業界も厳しくなって、遂に東京だけの開催になってしまったようだ。器機の情報はネットで検索できる時代になったのと、この不景気の今、いつまで続くのかも確信できない状態だろう。

今回、僕のデジタルプリントのメインなメディアである伊勢和紙の大豐和紙工業(株)が出展する。伊勢和紙でのデジタルプリント展を最も多く開催し、伊勢和紙を広めたと自負する僕は連日伊勢和紙のブースにいる。このブースでは、手漉き和紙の四八判(1,100mm×2,400mm)二枚にプリントした作品も含め、合計14点を多様な銘柄の伊勢和紙にプリントした僕の作品を展示している。大半が3900万画素のデジタルカメラ Hasselblad　H3D II や1600万画素のデジタルバックを使って撮った新作で、１月からテストプリントを繰り返し、２月に伊勢で丸二日掛けてプリントに立ち会った作品である。また、毎日来場者対象に伊勢和紙プリントデモを行う。作品創りへのプリントで最も大切なのが、作品表現に於ける出力方法だが、ノーマル出力をしたテストプリントにワンポイント的な作画アドバイスを加え、本番プリントを行う。写真展に展示するまでのハイレベルなプリントは時間の関係で期待できないが、ちょっとしたプリント指示によっても表現ががらりと変わることを体験できるのが、プリントデモの魅力である。是非、多くの方々に体験していただきたい。

今回の PIE では、HASSELBLADのシュリロブースのHPC(ハッセルフォトクラブ)コーナーなどにも3900万画素のデジタルカメラ Hasselblad　H3D II や、3900/1600万画素のデジタルバックを使って撮った作品を全紙で４点展示する。高画質な作品表現を是非見ていただきたい。シュリロブースでは28日(土)と29日(日)にミニセミナーを、28日(土)には別会場でセミナーを担当する。