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 2009年

三輪 薫(みわ かおる)


2009年

No.497 『生きる』/いかに生きるべきかと考えてしまう60代 2009/12/31

50歳を迎えた頃からか、年の瀬になると「今年はいったい何をして過ごしてきたのだろう」と考え込むことが多くなってきたように感じている。過ぎた日を振り返っても、パラパラとしか思い出せないのだから始末が悪い。しかし、年間の日程表を見ると結構活動していて、我ながらビックリしたり、安心したりしているのが現状である。...more

No.496 『写す』/先駆者の現場 2009/12/23

夏以降、カメラ誌に執筆し、作品を掲載することが増えているが、久々に自分自身が登場するページがデジタルカメラマガジンの2010年1月号に掲載された。今回105回目となる「先駆者の現場」という連載ものである。写真の関係で100を超える先駆者がいるとは驚きであるが、何故か今回僕もその仲間入りしたことになりそうだ。...more

No.495 『写す』/デジタルカメラの画素数と写り-2 2009/12/15

昨年6月に家族が還暦祝いにとコンパクトのデジタルカメラ LEICA D-LUX 3 をプレゼントしてくれた。以後、このカメラを持ち歩き、レトロっぽい皮のケースもお気に入りで、ベルトにケースを通して楽しんでいる。いや、本気で作品創りをしている。コンパクトなデジタルカメラとはいえ、Leitz での描写性は一味違うからだ。...more

No.494 『写す』/デジタルカメラの画素数と写り 2009/12/5

昨年の秋から撮り始めた Hasselblad Digital では、3月のPIEでの展示用に初めてプリントした。驚いたのがフィルム同様ではないかと思うくらいの立体感が引き出せたことである。モニター画面で見ていても、他のデジタルカメラで撮ったものとは一味も二味も違う。1600万画素のデジタルバック Hasselblad CFV でもビックリの再現...more

No.493 『写す』/デジタルカメラの画素数 2009/11/10

昨年秋からデジタルのHasselblad でも撮影を始めている。カメラ一体型では3900/3100万画素、デジタルバックは3900/1600万画素である。ハッセルデジタルの受光素子はCCDで、H3DIIは48×35mmあり、35ミリフルサイズの約2倍ある。ハッセルならではのスクウェアサイズのデジタルバックCFV のCCDは36×36mm で、1600万...more

No.492 『写す』/バライタ銀塩タイプのデジタルペーパー 2009/11/1

デジタル化が進み、プリンタも進化し、デジタルプリントテクニックも身につき、一見銀塩の印画紙にプリントしたと勘違いするプリントも多く見られるようになってきた。隔月刊「風景写真」の2010年月例コンテストのプリント部門の選者を久しぶりに担当していて、先月に1回目の選考を終えたのだが、読者のプリントレベルの高さ...more

No.491 『生きる』/エコカー減税の疑問 2009/10/20

TVを見ていると、自動車メーカーのコマーシャルにエコカー減税をアピールしたものが氾濫するほどに流されている。車は地域によっては生活の必需品であるが、だからといって全戸の人たちが所有しているとは思えない。また、生活必需品としては結構な価格の高級車に属するタイプでも減税の対象になっているのは何故だろうか。...more

No.490 『生きる』/受益者負担の原則 2009/10/10

政権を取った民主党が掲げる高速道路の通行料金の無料化には賛成できない。ただでさえ週末などの何処まで走っても1,000円の自民党がつくったシステムで、週末の高速道路は大渋滞で、経済界に影響がないとは思っていない。何故自民党は大半遊びで利用の自家用車のみを対象にし、現在不景気の経済界に活性化を生むだろう流通のトラ...more

No.489 『写す』/大判中判カメラの楽しみ-2 2009/10/1

写真界がデジタル志向になるに従い、撮影時の心の充実感や作品を創る喜びは銀塩フィルムのほうが高くなると思っている。2006年に「わの会」で発足宣言し、2007年に写真展も開催した『大判中判カメラ同好会』は、当時にはデジタルカメラの進化が数年後には35ミリカメラを銀塩から奪い去ってしまうと考えたからである。今まさに...more

No.488 『写す』/大判中判カメラの楽しみ 2009/9/25

発売されるカメラは大半がデジタルであるが、昔ながらのメカニカルカメラの魅力もまだまだ大きいと思っている。銀塩カメラのボディーにはシャッター機構とフィルムの巻き上げ装置、レンズには絞りと距離を合わせるヘリコイドやズーミング用のリングがある。どれだけカメラが進化しても、ピントや露出値を決めるのを自動化したに...more

No.487 『写す』/日本の伝統工芸と写真表現 2009/9/10

金を多用した絵で知られるクリムトは、江戸時代の日本画や日本の伝統工芸の影響を多く受けたことで知られている。女性を描いた絵には、色香というよりもエロスを感じるほどの描写に溢れている。
僕の実家の家業が日本の伝統工芸の一つである漆を扱う塗師で、この家に生まれ育ち、高卒後4年間携わったことも影響してか、僕の写真はこ...more

No.486 『写す』/MacBook ProとApple Store 2009/9/3

6月下旬に MacBook Pro を買ったのだが、その前にすでに愛用している方々に聞いたり、相談しながら検討してきた。最後に確認したのは Apple Store のスタッフである。しかし、今回驚いたのが、処理能力を高めるはずの solid-state drive [256GB/プラス ¥71,610] が、何と Photoshop に対応していないという。これを勧めてくれた...more

No.485 『写す』/銀塩プリントとデジタルプリント 2009/8/25

専任講師を務めているキヤノンフォトクラブ湘南展を9月1日からJR藤沢駅ビルのルミネ6Fにある藤沢市民ギャラリーで開催する。この銀塩プリントを、いつものように赤坂にあるPGL(フォトグラファーズ・ラボラトリー)にお願いした。今回もリバーサルフィルムからインターネガを作ってのプリントであるが、ネガカラーペーパ...more

No.484 『写す』/伊勢和紙プリント展 2009/8/15

8/17(月)から22日(土)まで日本橋にある小津ギャラリーで全て伊勢和紙による写真展を開催し、僕と主宰するフォトワークショップ「風」のメンバー14人の作品を半々で展示する。僕の大半の作品は3月に行ったモノクロフィルムをデータ化したファインプリント展のものだが、デジタルカメラ EOS 5D Mark II で撮った新作2点も展示す...more

No.483 『生きる』/中津川フォークジャンボリー 2009/8/7

8月1日に岐阜県中津川市の椛の湖野外ステージで、40年ぶりに復活した「全日本フォークジャンボリー(愛称:中津川フォークジャンボリー)」が開催された。このフォークジャンボリーは1969年から3年連続で1971年まで開催されたのだが、実は僕も会場にいたことがある。名古屋の写真学校で学び始めた1971年の夏、同級生の...more

No.482 『作る』/ガンダム 2009/8/1

関東圏では既に梅雨明け宣言されているが、今年の梅雨は長引き、連日蒸し暑くて嫌になる。暑気払いとはゆかないが、先日仕事の帰りにお台場の潮風公園に行ってガンダムを見てきた。無料のためか、夏休みのせいなのか、思っていたよりもすごい人出だった。しかし、大人のほうが遙かに多く、ゆりかもめのお台場駅から展示してある...more

No.481 『車』/VW T-4 車検 2009/7/20

4年前に13年落ちで買った憧れのキャンピング仕様の VW T-4 だが、今月で新車登録後18年目を迎える。昨日、入手後2回目の車検を済ませ、受け取ってきた。しかし、屈強な車であってもやはりいろいろと問題も出てきて、交換部品も多かった。しかも、日本に数百台と少ない車のため、部品の調達にも時間が掛かるのだろうか、ショ...more

No.480 『写す』/Mac と画像処理  2009/7/8

我が家はMac党で、僕専用のはiMac G5 (20インチワイドスクリーン)である。しかし、2004年の暮れに購入した初期のタイプなので、画素数が増え続けるデジタルカメラへの対応が難しくなってきた。特に3,900万画素のHasselblad H3D IIでは、全く画像が表示されない。何故か 2,210万画素のEOS 5D Mark IIのRAW画像が表示され...more

No.479 『写す』/デジタル撮影の画像保存と不安 2009/7/1

アナログ派と自認してきた僕も、いつの間にか撮影の大半がデジタルになってしまった。2001年春に EOS 30D を購入以来、徐々に小型カメラのメインが EOS Digital になり、フィルム撮影のメインがコンタックスRTSIIIなどと645、HASSELBLAD に移行した。しかし、その HASSELBLAD も昨年秋ころからデジタルがメインとなって...more

No.478 『写す』/カメラの名機とは 2009/6/20

4〜5年前、アサヒカメラ編集部から「名機と思われるカメラ」は何かとのアンケートが来たことがある。僕は、フィルムカメラの35ミリ判一眼レフでは、コンタックスRTS II/コンタックスRTS III/ニコンF/キヤノンF1…の順に。コンパクトカメラでは、コンタックスT2/リコーR1…。レンジファインダー式のカメラでは、ライカM6...more

No.477 『写す』/衰退する銀塩カメラとでデジタルカメラの進化 2009/6/10

デジタルカメラが家電製品とも言われている。確かに外見はカメラだが、中身はほとんど電化製品並みのものだからだろう。しかし、現実には、次から次へと新機種が発売になり、数十万円もするカメラでも、その賞味期限は大半1年か、妥協しても数年である。そのような高価なカメラ以外の家電製品が、同じような賞味期限であるか...more

No.476 『生きる』/グラン・トリノ  2009/5/26

GWは例年遠くには出掛けないことにしていて、久しぶりに映画を観に行ってきた。橋本駅前にあるシネコンの定員100人ほどのスクリーンだったが、この日は格安の1,000円だったためか、平日ながら今までにない多くの鑑賞者がいた。僕らは会員で、50歳以上なのでいつでも1,000円で観ることが出来る。観たのはクリント・イースト...more

No.475 『生きる』/レーシック手術とメガネ 2009/5/15

僕は近眼で、加齢とともに老眼にもなって日常生活にはメガネを欠かせない。小学生の頃は近眼の人のことが不思議でならなかったのだが、中学に進んで直ぐの身体検査で近眼になってしまったことを知り、慌てた。以来、メガネを幾つ作ってきたのだろうか。経済的にも生活にも不便きわまりない。...more

No.474 『生きる』/街中の森の公園 2009/5/4

今月16日にはハッセルデジタルによる撮影会が神奈川県立座間谷戸山公園で開催予定である。住まいしている相模原市の隣りにあるとはいえ、この公園を知らなかったのでロケハンのために2日に行ってきた。小田急小田原線「相武台前」駅より徒歩約10分、「座間」駅からは約15分ほどの所にある。道路の脇には公園らしく整備され...more

No.473 『写す』/デジタルカメラのレンズ 2009/4/10

Carl Zeissや Leitz のレンズを使ってデジタルカメラで撮ると、銀塩以上に写りの差が出るという人も多い。撮り比べてみるとよく分かるだろう。35ミリ判のコンタックス用のCarl Zeissレンズを、アダプターを使って他社のデジタルカメラで愛用している人も多いと聞いている。ソニーのαシリーズのデジタルカメラにはこのCarl Zeiss...more

No.472 『写す』/PIE(PHOTO IMAGING EXPO 2009)-2 2009/4/1

久しぶりに PIE を体験し、今回は伊勢和紙ブースのお手伝いやシュリロブースでのハッセルフォトクラブのセミナーもあり、全日会場にいた。合間に他社のブースにも多少は回ったのだが、デジタル時代全盛となったことにより、見事に銀塩世界の器機などは極少数になっていた。しかし、カメラなどはかなり進化してしまったためか...more

No.471 『写す』/PIE(PHOTO IMAGING EXPO 2009) 2009/3/25

明日26日から29日まで東京ビッグサイトでPIEが開催される。以前の「カメラショー」「写真用品ショー」だ。このイベントも、以前には東京だけではなく、確か大阪・名古屋・福岡や札幌でも開催されていたと思うが、写真業界も厳しくなって、遂に東京だけの開催になってしまったようだ。器機の情報はネットで検索できる時代に...more

No.470 『写す』/ファインプリント展-V 2009/3/10

京セラ・コンタックスサロン東京で3/4から開催の、主宰しているフォトワークショップ「風」展に引き続き、明日11日から僕の個展を開催する。コンタックスサロンでのファインプリント展は4年毎に開催してきたが、2002年の3回目にはネガカラー現像対応の Kodak T400CN とポートレート用のKODAK バライタ印画紙「エクタル...more

No.469 『写す』/写真機材のオートとマニュアル 2009/3/1

30年数年前に初めて買った暗箱の8×10インチ判カメラの製造会社で、自社の木製手作りのフィルムホルダーは量産のプラスティックホルダーより精度が高いと自慢していた。この精度の良さは職人芸のなせる業である。撮る楽しみにも共通性があり、カメラ任せで撮った写真より、自らの意思と勘を働かせ、長年で培ってきたテクニ...more

No.468 『写す』/モノクロ写真の魅力と醍醐味-2 2009/2/22

僕が和紙プリントに拘る理由がある。40年近く前から日本人としての写真による作品創りをするためには、何が最も相応しいのだろうかと考えていた。おぼろげながらではあるが、和紙にプリントするのがよいのではないかと考えた。その和紙プリントに適用させるため「カメラで日本画や水墨画を描く」作風の構築に努めてきた。...more

No.467 『写す』/モノクロ写真の魅力と醍醐味 2009/2/7

3月11日から有楽町駅前の東京交通会館7階にある「京セラ・コンタックスサロン東京」で5回目のファインプリント展を開催する。このサロンで4年毎に開催してきたが、3月で閉館になってしまうので、1年半前倒しで開催することにした。
和紙に顔料インクでプリントしたものは、...more

No.466 『写す』/高画素数のデジタルカメラとメカニカルカメラ 2009/2/1

発売されるカメラの大半がデジタルになり、もはや完璧に家電製品と言えるまでになってしまったような気がする。また、携帯電話機も含め、画素数も増え続けている。常用のレンズ交換式小型デジタルカメラEOS 5D Mark IIの画素数は2,110万で、昨年秋から撮り始めた中判カメラのHasselblad H3D IIは、何と3,900万画素で...more

No.465 『写す』/デジタルプリント 2009/1/24

デジタル時代になって銀塩世界では実現できなかった表現も可能になり、嬉しいことも多い。インクジェットプリンタによるメディア(用紙)の選択もその一つである。
プロセスは、結果を求めるためにあり、プロセスあって結果(作品表現)があるのではないと考えている。メディア(用紙)の選択も作品創りのプロ...more

No.464 『生きる』/人生や人の出会いの不思議-2 2009/1/10

僕が若い頃には、各写真メーカーには親分肌の責任者が多くいたものである。未知数な若者がどれだけ多く救われ、心強く思ったのかは言うまでもないだろう。しかし、現在の会社では組織つくりも変わり、このような懐深く、暖かな目で若者を見つめてくれる人材を育てることを積極的には推進しようとしていない気がする。写真業界も...more

No.463 『生きる』/人生や人の出会いの不思議 2009/1/1

人生、何が不思議で魅力かと言えば、人との出会いに尽きると思っている。かなり気ままに生きてきたが、反面自分には真面目に、正直に生きてきたと言う思いも強くある。そのような僕でも何とか写真界で40年近く過ごしてこられたのは、多くの人との出会いがあったからで、それらの方々や、妻や親族も含め、とても感謝している。...more


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