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 No.474

三輪 薫(みわ かおる)


No.474 『生きる』/街中の森の公園 2009/5/4

今月16日にはハッセルデジタルによる撮影会が神奈川県立座間谷戸山公園で開催予定である。住まいしている相模原市の隣りにあるとはいえ、この公園を知らなかったのでロケハンのために2日に行ってきた。小田急小田原線「相武台前」駅より徒歩約10分、「座間」駅からは約15分ほどの所にある。道路の脇には公園らしく整備された広場やテニスコートがあり、無料の駐車場も3カ所ある。この公園は起伏のある地形と昔からの自然形態をそのまま生かして造られているため、散策の小道を公園内へと歩き始めるとまるで山深い所に来たような錯覚を受ける。

ざっと一周するには30分くらいで、のんびりあちこちの小道を歩くには1時間くらいで回れそうな公園だ。園内には樹木が生い茂り、野鳥が集まる池や湿地帯、田んぼもあって驚いた。池の畔には超望遠レンズを構えたカメラマンも数人いた。街中にありながらも、公園内では喧噪も全く感じられなく、散策するだけでも心が洗われる気分にさせてくれる素敵なところだった。ゴールデンウイーク中の土曜日ながらも来園者が少ないのも嬉しい。ロケハンに同行のシュリロの営業部長は近くに住んでいて、犬を連れて散歩に来るのだという。近くにいれば連日のように通ってみたい公園である。街中を散歩するより、この公園内をのんびりと歩くほうがはるかに気持ちいいだろう。

自然溢れた公園とはいいながら、園内には管理棟のパークセンターやログハウス、里山体験館があり、数十名から50名程度収容のレクチャールームも用意されている。今回の企画は、このように自然溢れた姿をハッセルデジタルで撮影し、その場で現像し、プリントまで行う。デジタルプリントの話や作品講評までも1日で行おうというものだ。交通アクセスのよい街中でこのような公園が維持されているのは嬉しいものである。カルチャーセンターの野外実習でも、みなさんを案内したいと思った。

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