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 No.549

三輪 薫(みわ かおる)


No.549 『生きる』/原発とエコな生活 2011/5/1

現代の生活で電気は欠かせなく、石油の埋蔵量にも限りがあり、結果として原発が促進されてきた経緯がある。小さな島国の日本でも、原発は安全であると言い含められて国土の面積の割にはビックリの54基の原発があり、地震や定期検査のために30基が運転を停止で、24基が稼働中とのことだ。建設中や計画されているものも多い。しかし、今回の大震災によって事故が起きた福島第一原発によって、安全神話も崩れた。世の中に絶対と言うことはなく、目に見えない放射能をまき散らすこともある原発はとても怖い。

京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんが講演したビデオを知人が知らせてくれた。1時間46分、一気に全て見てしまった。
http://www.youtube.com/watch?v=4gFxKiOGSDk

知識の少ない僕でも結構理解できた。聞き間違いでなければ、広島原爆のウランは800g。100万キロワット発電する原発1基では年に何と1トンとか。現在、日本中で稼働している54基の原発がため込んだ死の灰は、広島原爆の何と120万発分に相当し、この世から消し去るには100萬年掛かってしまうとのこと。日本でもこの量で、世界中の原発がため込んだ死の灰は、一体どれくらいになるのだろうか? 想像を絶する、実に恐ろしいことだ。

かと言って、現在稼働中の原発が発電している電力量を、即他の手段でまかなうのは無理である。現在、西日本では発電量が足りているが、全国規模で原発なしでの生活が出来るようなシステムを考えないと将来が危うくなってしまう。発電には、水力、火力、風力、地熱、海の波、太陽光などを利用するものがある。その中でも最も手軽で安全なのは太陽光発電だろう。現在の政権もばらまき行政をしているが、この無駄な税金を全て太陽光発電に投資すれば一体どれくらいの発電量を生むのだろうか。

太陽光発電は、季節によっては売電できるとも聞いている。だとしたら、日照効率のよい地域だけでも太陽光発電を装備すれば、原発がなくても十分とは言えなくても、かなり賄えるのではないだろうか。風力発電機もいいと思うが、最近人家の近くにも結構見るようになってきたが、近くに立っていると不気味な音が聞こえ、低周波音による被害も出ている。アメリカのヨセミテに行く途中には何千機とも思える風力発電機が立ち並んでいて、実に壮観な眺めだ。以前、TVのコマーシャルでも流していた。しかし、回りには人家はほとんどなく、広大な土地があるから被害もなく設置が可能なのだろう。

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