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 No.600

三輪 薫(みわ かおる)


No.600 『生きる』/報道写真家と映画監督 2012/10/5

先月は「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」「あなたへ」「踊る大捜査線 THE FINAL新たなる希望」の映画を観た。報道写真家の福島菊次郎さんは今年91歳。まだまだ現役で活動していて、その意欲と行動力には驚くモノがある。政府や大企業を相手に戦う真の報道写真家は人生を駆けた生き様そのものが活動であり、その凄まじい生き方が撮った写真に反映される。並の人間には出来ない職業であり、まっとうな生き方を余儀なくされる。女性にはもっと高齢の現役報道写真家がいる。1940年に女性報道写真家としてスタートした98歳の笹本恒子さんで、もうビックリの活躍である。海外ではベルリンオリンピックの記録映画「オリンピア」の監督レニ・リーフェンシュタールは70歳を超えてアフリカのヌバ族の人達を撮り、71歳でスキューバ?ダイビングのライセンスを取得して水中写真を撮っていた。確か日本でも写真展を開催し、見たような記憶がある。最後の映画監督をしたのは何と100歳。もう、驚きを越えている。映画監督といえば2011年に『一枚のハガキ』を完成させた新藤兼人さんは当時99歳だった。世界に誇る名監督である。

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