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 2012年

三輪 薫(みわ かおる)


2012年

No.607 『創る』/歴史に残るのはデジタルかアナログか 2012/12/25

美術館などに行くと数百年を超えた絵画や彫刻などの作品に出合え、油絵など表面にヒビが入っていてもまだ数百年はこの世に存在し、数多くの人達の心の潤いを満たしてくれるだろう。しかし、現代のデジタル作品は、絵画や映像に止まらず、文字の世界にも浸透し、歴史の事実などを止めるはずの記録もデジタル一辺倒で...more

No.606 『創る』/第7回「わの会」展 2012/12/17

6日から12日まで四谷のポートレートギャラリーで「わの会」展を開催した。1998年の10月に「わの会」が発足し、2000年から隔年で写真展を開催し続けてきて、今回は7回目となる。出品の会員は、北は北海道、南は熊本県と幅広く、総勢75名の参加だった。写真界はデジタル全盛であるが、今回は21点(三輪作品を含める...more

No.605 『創る』/銀塩プリントとデジタルプリント 2012/11/25

1994年以降、ほぼ2年毎にフィルム撮影によるカラーとモノクロの個展を開催し続けてきた。カラーの前回の個展は2008年で今年は4年目になるが個展の開催予定はなく、7月の個展はデジタル撮影の花作品だった。銀塩のモノクロバライタ印画紙による前回の個展は2009年に開催し、来年は4年目となるが開催できるかどうか...more

No.604 『創る』/フィルムの製造中止とデジタル画像-2 2012/11/15

TV局ではデジタル撮影した歴史に残したい大切な映像はフィルムに置き換えて保存していると以前に聞いたことがある。撮影に便利なものは全てに優れているわけではないということがよくわかる話だ。音楽の世界ではレコードも復活し、アナログの音も楽しめるようにもなっている。映像の世界もデジタル一辺倒ではなく、い...more

No.603 『創る』/フィルムの製造中止とデジタル画像 2012/11/5

9月の新聞に富士フイルムが映画用フィルムの製造中止を決定したとの記事が掲載されていた。写真用のカラーフィルムも次々と製造中止になっていて寂しい限りである。映画用も写真用もフィルムは文化の一つと考えてきたのでこの世から消え去るのは何ともやりきれない思いがする。...more

No.602 『創る』/映画とTVドラマ 2012/10/25

近年話題に上り、興行成績もよい映画はTVでの宣伝がすごい。「あなたへ」と「踊る大捜査線 THE FINAL新たなる希望」の2本も同様、これでもかというくらい多い前宣伝とあおる番組が多かった。橋本駅前のシネコンでも上映していて、ついこの2本の映画も観てしまった。...more

No.601 『創る』/三原橋地下街の映画館 2012/10/15

「ニッポンの嘘」は銀座の三原橋地下街にある名画座の『銀座シネパトス』で上映されているのを観たのだが、この映画館は来年3月に閉館となる。この晴海通りを横切る三原橋地下街は、銀座中央通りと昭和通りの間を流れていた「三十間堀川」と呼ばれた水路を埋め立て、晴海通りの地下部分のみ地下街として1952年暮れに完成...more

No.600 『生きる』/報道写真家と映画監督 2012/10/5

先月は「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」「あなたへ」「踊る大捜査線 THE FINAL新たなる希望」の映画を観た。報道写真家の福島菊次郎さんは今年91歳。まだまだ現役で活動していて、その意欲と行動力には驚くモノがある。政府や大企業を相手に戦う真の報道写真家は人生を駆けた生き様そのものが活動であり、...more

No.599 『創る』/デジタル時代のレコード人気 2012/9/25

音楽の世界もデジタル全盛というのに、今年のレコード生産量は前年の1.5倍になっているという記事を読んだ。世の中これほどまでにデジタル化が進んでしまうと逆にアナログの音が懐かしく思うこともあるだろう。レコードの音楽など聴いたことがない若者にとっては、レコードが再生するメロディーに新鮮な驚きがあるのかも...more

No.598 『創る』/デジタル時代のプリント-4 2012/9/15

写真弘社には和紙にもプリントして欲しいと思っているのだが、まだ受け付けてくれない。伊勢和紙Photo雪色への試作プリントを見たことがあるが、結構なレベルの出力で、1日も早く対応してくれることを願っている。...more

No.597 『創る』/東急BE写真展 2012/9/2

東急田園都市線の青葉台駅前にカルチャースクールの東急セミナーBE青葉台があり、ここの写真の講座を長年担当している。カルチャースクールの講座の受講には2つのタイプがあり、短期と長期受講に分かれるような気がする。同じ趣味として楽しむならばなるべく永く続けていただきたいとの思いや期待もあり、開講数年後...more

No.596 『創る』/オリンピックの感動 2012/8/25

スポーツにはそれほどの感心も興味もない僕だが、今年のロンドンでのオリンピックの競技には感動させられたことも多かった気がする。スポーツとは言え、競技の中に人間ドラマが展開されていて、涙腺がゆるむことも多かった。スポーツも含めた人間ドラマはアナログ世界である。だから感動を与えてくれるし、競技者が...more

No.595 『創る』/デジタル時代の花の撮影 2012/8/10

花の撮影といえばマクロレンズを思い浮かべるだろうが、マクロレンズだけでは画一的な描写に止まるような気がする。僕が愛用する花の撮影用のレンズは、開放F値が明るくボケ味が美しく軽量で安価なキヤノンEF50mmf1.8が気に入っている。勿論、以前のタイプよりもボケ味がきれいになったEF100mmf2.8LマクロIS...more

No.594 『創る』/デジタル時代の個展「花恋」-2 2012/8/5

23日(月)から始まった日本橋の小津ギャラリーでの写真展は今回で4回目を迎えたが、暑い最中ではあるが連日結構多くの方々にご来場いただいた。汗びっしょりで来ていただいた方もいて、嬉しい限りである。このギャラリーでの写真展は、伊勢和紙の大豐和紙工業(株)社長の中北喜得さんから持ち込まれた企画だ。会期は毎回...more

No.593 『創る』/デジタル時代の個展「花恋」 2012/7/15

2009年以降、恒例となってしまった日本橋の小津ギャラリーでの4回目の個展が23日より始まる。今回も主宰するフォトワークショップ「風」とのコラボレーションで展示する。今回の作品は「花恋(かれん)」と題した花作品で、2007年のキヤノンギャラリーでの個展に引き続いての花の個展である。文字通り花に恋心を抱き...more

No.592 『創る』/デジタル時代のプリント-3 2012/7/5

今年は隔年で開催している「わの会」写真展の年である。前回の2010年は6回目で、デジタル時代にも拘わらず74名出品の内なんと39名がフィルム撮影の作品だった。その39名の内34名が手焼きの銀塩ペーパーを使い、他の5名はデータ化して画材紙や和紙に出力した。デジタル撮影は銀塩ペーパーを使うラムダ出力とインクジェ...more

No.591 『創る』/デジタル時代のプリント-2 2012/6/25

デジタル時代の今日、折角のプリントを銀塩の印画紙や写真用紙だけにこだわるのは勿体ない気がする。画材紙やマット紙、和紙などを積極的に活用してこそデジタル時代を謳歌していると言えるのではないだろうか。...more

No.590 『暮らす』/高速道路と渋滞  2012/6/15

新東名高速道は4月中旬に開通し、19日に島田金谷ICまでの下り線を撮影会のバスに乗って走ったが、新しいだけに快適だった。また、海辺を走ることがなく、台風の荒波や津波の心配がないことも嬉しい。東名高速道の下りの由比PAから眺める朝景が好きで、一時期この時間に合わせて自宅を出ることがあった。このPAの海辺には...more

No.589 『創る』/にほんの里100選「北信州栄村フォトコンテスト」巡回展 2012/6/6

今日から10日まで横浜市の大倉山記念館のギャラリーで先月に朝日新聞東京本社ビルのコンコースギャラリーで開催していた「栄村フォトコンテスト写真展」が始まった。この記念館は目黒の東京都庭園美術館をちょっと小振りにしたような建物で、今回の会期中に開催される【栄村復興支援コンサート】のホールは寺院や神社の...more

No.588 『創る』/伊勢和紙ギャラリー巡回展 2012/5/23

27日(日)から三重県の伊勢和紙ギャラリーで、昨年夏に日本橋の小津ギャラリーで開催した写真展の巡回展を開催する。小津ギャラリーは現代画廊風の造りだが、伊勢和紙ギャラリーは大正ロマン溢れる純日本建築の社屋の中にあり、ちょっと変わった雰囲気の会場である。メインギャラリーの天井高は3.6mと高い和洋折衷の広い...more

No.587 『創る』/にほんの里100選「北信州栄村フォトコンテスト」写真展 2012/5/12

今日12日(土)から24日(木)まで築地の朝日新聞東京本社ビルの「2階コンコースギャラリー」にて表記の写真展が始まる。栄村では昨年3月11日の東日本大震災の明くる日に大地震が起き、被害も甚大なものだった。このフォトコンテストは一昨年の2010年から準備をしていたが、このような大きな被害を受けると中止か延期になる...more

No.586 『暮らす』/ゴールデンウィークの過ごし方  2012/5/1

今年のGWは、4月28日から始まり、今日と明日を休めば9連休になる。勤め人にとっては嬉しいことかも知れない。しかし、何処に行っても人が多く、車で出掛けると大渋滞を覚悟しなければならないので、撮影会などの仕事以外ではこの時期は自宅にいることが多い。今年の後半のGWも大半自宅で過ごすことにしている。たまった...more

No.585 『創る』/デジタル時代のプリント 2012/4/20

写真の世界もデジタル全盛になって銀塩写真のほうが遙かに珍しい時代になっている。しかし、写真展会場で見るプリントは、銀塩の印画紙を使ったラムダ出力のようなデジタルプリントか、インクジェットプリンタで写真用紙に出力したものが大半であるような気がする。何故なのだろうか。...more

No.584 『創る』/今年の米アカデミー賞の白黒サイレント映画 2012/4/10

現在写真も映画も映像関係は大半デジタルになっていて、映画などCGや3Dという時代なのに、今年の米アカデミー賞の5部門をも制覇した映画が何故か白黒のサイレントだったのが驚きだった。写真もそうだが、アナログ時代からデジタル時代に突入し、進化するほどにエスカレートするばかりで止まることを知らない。そのような...more

No.583 『生きる』/人生の考え方 2012/4/1

僕らの世代は生きてきた時代がよかったのかも知れない。世の中も上向いていて、何とかなる、何となしなければと、自分を信じ、妻や家族、周りの人達に助けられながらも何とか暮らしてきた。しかし、現在は就職難の時代で、一流企業への正規採用では、40-50社を受けても内定を得られない大学生も多いと聞く。まさに、結婚と...more

No.582 『生きる』/命の重さと生き方-2 2012/3/20

9日、渋谷にある『たばこと塩の博物館』で林忠彦写真展「紫煙と文士たち」を見てきた。この会場に展示された戦後の文士達の写真を眺め、林先生のコメントを読む内に何故か東日本大震災のことが思い浮かび上がってきた。酒を浴びるほど飲み、タバコを吸い、小説を書く文士達は不健康になりがちで、当然ながら人によっては...more

No.581 『生きる』/命の重さと生き方 2012/3/11

昨年の今日起きた東日本大震災と津波、原発事故や翌日の12日に長野県栄村で起きた直下地震では、改めて人の命の大切さを思い、はかなさを感じた。人生、いつ何が起きるか分からず、どのように生きるのがいいのか、生きたらいいのかと改めて考えさせられた1年だった。このような大震災が起きた時、現地でのボランティアなど...more

No.580 『車』/豪雪と雪道走行-2 2012/3/1

今回の撮影行は大洗から真夜中発のフェリーで苫小牧に行き、美瑛、白金温泉、小樽、積丹半島、ニセコ、大沼公園を巡り、函館から青森にフェリーで行き、八甲田、十和田湖、蔦沼、東栗駒、裏磐梯高原と回る15日15泊の結構ハードな...more

No.579 『車』/豪雪と雪道走行 2012/2/20

昨年の夏は異常なくらいに暑かったが、今年の冬は例年よりも降雪が多く雪国では大変な生活である。そのような中、先月から今月初めに掛けて北海道と東北を15泊で巡ってきた。この計画を立てたのは昨年の秋で、スケジュール的に日程の変更は難しく、予定通りに大洗からのフェリーに乗船して撮影用のVW T-4 ウェストファリア...more

No.578 『写す』/コダックフィルムへの憧れ-2 2012/2/10

名古屋で学んでいた頃のカラーリバーサルフィルムの現像方式はコダックと富士写真フイルムやコニカでは違っていた。何時の頃だったか富士写真フイルムやコニカのフィルムもコダックフィルムと同じ現像システムになった。富士写真フイルムやコニカが頑張っても、当時の世界を制覇しているコダック方式に合わせざるを得なかっ...more

No.577 『写す』/コダックフィルムへの憧れ 2012/2/1

小学生の頃には、確か駄菓子屋さんに売っていた日光写真のプリントを楽しんだり、1カットが10ミリ角くらい小さな画面のフィルムを使う玩具カメラで撮ったりしていた。3年か4年生の頃には向かいの家の高校生だったお兄さんが自家製の引き伸ばし機でプリントをしていて手伝ったことが度々ある。まあ、手伝うというよりも...more

No.576 『写す』/銀塩写真の衰退 2012/1/20

今月5日に、『米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は4日、米写真用品大手イーストマン・コダックが数週間以内の連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の申請を準備していると報じた。』というニュースが飛び込んできた。もう、ビックリである。コダック社は、現在のカメラの主流であるデジタルカメラの開発...more

No.575 『生きる』/原発事故と放射能汚染 2012/1/10

原発事故と放射能汚染はまさに人のエゴが招いた人災であり、東京電力と政府の犯罪でもある。まことしやかに原発は安全だと言いくるめ、狭い日本に54基もの原発を建ててしまった付けは大きい。廃炉にするだけでも膨大な経費と40年近い膨大な時間が掛かるという。それも、まだ安全に廃炉出来るという保証もない。原発は安全...more

No.574 『生きる』/2012年をどう生きるか 2012/1/1

昨年の記憶は何と言っても3月11日の大震災と津波、明くる日に長野県栄村近辺で起きた地震や原発事故に尽きると思う。日本は地震国で多少の地震が起きても驚くことはないが、今回の地震による津波に対しては、大半の人達にとっては想定外のことだったと思う。...more


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