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 No.615

三輪 薫(みわ かおる)


No.615 『生きる』/身辺整理 2013/5/20

写真の機材だけではなく、あらゆる【物】が好きな性分が災いし、我が家は所狭しと様々な物に占領され、あふれている。人間、生きるため、生活するために何故このように多くの物が必用なのだろうかと思い、疑問を抱き、買い集めた自分を呪い、その自分に呆れ返っている。あふれた物に埋もれるように暮らしていると、その都度必用な物も見つけがたいことも多く、思い起こせば年中捜しものに明け暮れているような気がする。それではと片付け始めると疲れること実におびただしい。物を入手するのは簡単だが、手放すことは誠に難しく、疲労を伴う。

人生、シンプルに、簡素に生きたいとは思うのだが、興味のある物にはコレクター的な趣味を持ち合わせているだけに、シンプルどころか実に抱え込む物が必然的に多くなる。しかし、今年には65歳を迎える身には漠然とだが死を思うこともあり、物の身辺整理をしておかないと残された子供達が困るだろう。子供達に迷惑が掛からないくらいには整理しておきたいと考えている。しかし、しかし、数日片付けに専念しても、床が半畳か一畳くらい見えるようになっただけで、これが現状であるのが哀しい。

数年前に考えた『三輪薫流片付け法』は、『不要な物を捜すのではなく、歳にふさわしい本当に必用な最低限の物だけを選び、他の物は思い切って処分する』という結論に達したのであるが、この実行が実に難しく、大変なことであることを実感したGWであった。

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