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 No.623

三輪 薫(みわ かおる)


No.623 『生きる』/炊飯器 2013/11/5

我が家がある区画に、数年前にやっと東京ガスの配管が延び、プロパンガスから切り替えた。ガス代金が多分半額近くになったと思う。しかし、火力はプロパンガスよりも劣るようで、20数年使い込んできた外釜とキッチンのコンロを取り替える際、最強のタイプにした。おかげで、現在は伊賀焼の炊飯専用の土鍋で自動炊飯しているため、お焦げも作ることもでき、電気炊飯器よりも遙かに美味しいご飯を食べている。ガスコンロでも自動的に「初めちょろちょろ、中ぱっぱ、、、」と炊いてくれ、ガスコンロも進化したものだ。

専用炊飯土鍋「かまどさん自動炊き」
http://item.rakuten.co.jp/mot-e-gas/rtr-20iga?scid=af_pc_etc&sc2id=265741936

保温はできないが、電気炊飯器に比べ実に安価で、多分、10万円くらいの電気炊飯器で炊いたご飯とくらべても遜色ない味と思っている。橋本の大型電気店の方の話でも、味は土鍋で炊いたご飯のほうが上と言っていた。僕の子供の頃は毎日の炊飯は鉄釜と薪だった。今思うと、何と贅沢な食生活!!!だったことか。時代が進化すると失うものもある。

実は、我が家の炊飯をこの土鍋にした理由がある。半年ほど前に購入した某メーカーの炊飯器で焚いて保温していると、何故かお粥のようになってしまい、折角の魚沼さんのコシヒカリでさえも本来の味を堪能出来ないようになってしまう。これはおかしいとサービスステーションに連絡し、修理依頼をしたのだが、代替えの炊飯器は、とても使う気にならないくらい内釜がはげたのを持って来て、受取を拒否した。そして、修理完了で戻ってきた炊飯器で炊いても、全く同じ結果でガッカリした。再度連絡した結果、別な品と交換ではなく、何故か購入代金を返金してくれるという連絡があった。購入の炊飯器は欠陥品だったのかも知れないと思っている。お陰でと言うわけではないが、たかが炊飯器に6-7万円や10万円近く支払って買う気にもなれず、妻がサイトで見つけた「伊賀焼の炊飯専用の土鍋」で炊いたご飯を毎日楽しんでいる。上京して以来40数年になるが、子供の頃に味わったお焦げのご飯を我が家で食べることができるとは思っていなかっただけにとても嬉しい日々を送っている。

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