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 No.626

三輪 薫(みわ かおる)


No.626 『生きる』/FFファンヒーター 2013/12/15

20数年前に改築した時に購入した灯油のFFファンヒーターが数年前くらいから調子が悪くなってきた。修理を依頼したのだが、もう部品がないという。購入時にはサンヨーだったこのFFファンヒーターは燃焼部がセラミックになっていて、薪ストーブ的な炎の色で視覚的にも暖かく、輻射熱で暖めるためストーブから結構離れた位置にいても暖かい。しかも、ある雑誌のグッドデザイン金賞を受賞した見た目にも嬉しい姿である。機能も優れていて、木造での対応で確か20数畳に適用している。FFファンヒーターは室内では匂わないのもいい。何しろ、夏と違って冬には一階の仕事部屋は兎も角として、住居部分の二階の居間とこの居間の中から階段で上がる小屋裏三階の寝室などは居間に設置のこのサンヨーFFファンヒーター1つで賄っていて、実に経済的だと思っている。

もう寿命かと、仕方なく買い換えを考えて大型店に行ったものの、大型のFFファンヒーターは置いてなく、カタログを見ても住居用の大型は数機種しか販売されていない。20数年前とは随分違ってきている。しかも、僕の好みの許容範囲に入るデザインのはたった2機種。もう、選択の余地がないほどになっていて、とても残念に思った。毎日、否応なしに眺めるものは、自分の好みのものに拘って選びたい。このようなものは生活の道具で、性能が第一だが、同等にデザインもとても大切で、作品作りの姿勢と全く同じことだと思っている。

先月、急に冷え込んできて時々使っていたのだが、今度の冬を乗り切ることがかなり不安に思えてきて、遂に買い換えを実行した。コロナのFF式輻射「アグレシオ」。暖房の目安は木造では18畳となっている。しかし、工事が終わって30℃にセットしての試運転を半日から1日行ってくれといわれたのだが、そのような高温設定でも火力はサンヨーのに及ばないように感じる。寒いときにはこのFFファンヒーターとエアコンを併用することがあるかもしれない。

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