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 No.636

三輪 薫(みわ かおる)


No.636 『車』/キャンピングカーとミニバン 2015/4/2

我が家の敷地は狭いながらも3台分の駐車スペースを設けていて、家の中に入れる1台分はハイルーフの小型ながらもキャンピングカーの VW T-4 用にと入り口の高さを2,8mにした。しかし、10数年後にやっと入手した VW T-4 は13年落ち(初年度登録/1992年)の中古車だがポップアップ式の標準ルーフで、結果的にではあるが入り口をこれほど高くする必要はなかった。小型ながらもキャンピングカーである VW T-4 と、それまで乗ってきた3台の1ボックスカーとの大きな違いは荷物の収納量(スペース)だ。ミニバンには天井が高いタイプとちょっと低めのタイプがあるが、共に3列シートになっているものが多く、全て後ろの荷室スペースはとても狭い。4人までの乗車では3列目のシートを倒すか跳ね上げて荷室を広げて使っているだろう。

30数年前に初めて所有したワンボックスカーの三菱デリカスターワゴンはそのまま乗っていたが、2台目の三菱デリカ初代4WDは4ナンバー車を改造して8ナンバー登録し、簡易だったがキャンピングカーとして乗っていた。後席はフルフラットのベッドになるようにイスなどをレイアウトし、10センチくらいのウレタンを入れたイスはベッドとしても快適だった。勿論イスの下は箱形の収納スペース、サイドには幅20-30センチくらいの収納庫を設置していた。3台目の三菱デリカスペースギアでは改造せず、3列目のシートを跳ね上げ、その部分に屈強なテーブルをセットして下に三脚やイスなどを入れ、上にウレタンを敷いて機材などを積んでいた。

VW T-4 はハイエースなどの1ボックスカーとほぼ同じくらいの車長だが、車幅が1,9m近くあって車幅が広い分走行中の安定感も高く、室内も広い。後席の下は収納箱になっていて、イスの座面を持ち上げ荷物を出し入れする。側面には40数リットルの冷蔵庫、2口のガスコンロ、小さなギャレー(流し)がセットされ、その下には2つの引き出しと扉が2つ付いた収納スペースもある。その後ろには5着の洋服が入るくらいのクローゼットと3段の棚板がある扉付きの収納庫がある。クローゼットの室内側には奥行き5センチくらいの棚も付いていて、ドライバー、CRC556、三脚のネジを締めるレンチやペンライトなどの小物入れとしても重宝している。また真後ろに近い天井には車幅一杯のスピーカーボックスがあり、中央部が収納庫として使えるようになっていて、これも便利である。僕のVW T-4 はロングボディーではなく、後席はフラットシートの1列のみで、3列目シートに相当する部分はベッドの床になっている。その下も結構広く、様々な三脚を常時5本入れ、緊急用の簡易トイレも積んでいる。

VW T-4 の師匠である兵庫の前田さんの VW T-4 が今年初めについに廃車となってしまい、長年乗ってきたキャンピングカーの VW T-4からデリカD5に乗り換えた。収納に困っているのは当然で、通常のミニバンは余程工夫しない限り多人数での荷物が多い旅は大変である。

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