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 No.639

三輪 薫(みわ かおる)


No.639 『創る』/キヤノンSタワーのオープンギャラリーでの写真展 2015/6/14

13日より品川のキヤノンSタワー二階にあるオープンギャラリーで専任講師を務めるキヤノンフォトクラブ東京第1の写真展が始まった。このクラブにとっては18回目の写真展だが、品川で開催するのは初めてである。このクラブは今年創立20周年を迎えているが、発足時から自然風景や花をメーンにしていて、ほぼ毎年のように写真展も開催してきている。当初の例会会場が銀座だったこともあり、写真展も1996年から銀座で開催していた。写真弘社のギャラリー・アートグラフで6回、キヤノンサロンで4回、3丁目に移転してキヤノンギャラリーと名称が変更になった会場で2006年に1回開催した。2008年からは四谷のポートレートギャラリーで6回開催してきた。

品川のキヤノンSタワー二階のオープンギャラリーは、開館当時には通路のようなオープンな造りで、だから「オープンギャラリー」の名称になったのだろうが、現在は片面の壁面のみに作品を展示する独立したお洒落に見える実に細長いスペースになっている。5.3mの壁面が5面連なっていて、5.3mの壁面毎に1.1m幅の柱が少し突き出ているちょっと変わった造りだ。写真ギャラリーの多くが左から右方向へと展示するところが多いが、このオープンギャラリーは右から左へと展示することになる。この壁面と向き合う壁面も黒で、床も黒っぽいカーペットのためか落ち着いた雰囲気を感じる。しかし、天井も高く、30m近い奥行きがあるためか閉鎖的な空間に見えないのもいいと思う。

今回はこの5.3mの壁面を1つの組写真として見せるような作品セレクトとレイアウトを考えた。5.3mの壁面に半切を6点展示している。ただし、最初と最後の壁面には挨拶の額と活動歴を展示しているため作品は合計28点になる。自家処理も4点あり、フイルム撮影が3点ある。今回も様々な用紙を作品によって使い分けている。画材紙/15点、伊勢和紙/8点(雪色/5、芭蕉/3)、写真用紙/5点であり、写真用紙には光沢を少し変えるラミネート加工をして額装している。

この会場は日曜日のみ休館で、29日(月)まで開催している。関東地区も間もなく梅雨に入りそうだが、品川駅からは雨に濡れることなく会場に行けるのがいい。この会場で作者に会うことは少ないようだが、今回は出品者が交代で必ず滞廊している。奥の広々とした談話室には珈琲やジュースなども格安で販売されているのも嬉しい。みなさん、是非お出掛け下さい。

キヤノンフォトクラブ東京第1
http://www.cpctokyo1.org/shikikousai_top.html

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