No.699　不安で心配な東京オリパラ　2021/6/22

コロナ禍での３度目の緊急事態宣言が解除され、まん延防止等重点措置等に移行したばかりの東京都ですが、新型コロナウイルスワクチン接種が進んでいるとはいえ、新型コロナウイルスへの感染者数も下げ止まりの状態が続いていますね。僕が暮らす神奈川県はまん延防止等重点措置等が延長されています。このような中、開催が予定されている東京オリンピックやパラリンピックは中止か延期が妥当と思う方々が多いのは当然のことで、僕も同じ思いです。しかし、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長の「世界的大流行でオリパラを開催するのは普通ではない」「開催するなら無観客で」との提言は当然のことで、政府には、開催目的を明確にして対策を講じるように求めていますが、我々国民が納得できる返答は何故かありません。

開催が決定事項として突き進んでいる、いや突き進めている東京オリパラで、観客も最大１万人以下で開催すると言っています。競技の合計では観客数が400万人を超えるとか。勤め人には会社に行かずに自宅で仕事を、一般の方々には出来るだけ出掛けないようにと言っているのに、東京オリパラは別で、しかも、小学生や中学生などの観戦も計画され、一体何を考えているのかさっぱり分かりません。また、会場でお酒の販売もし、観戦中に飲めるのだとか。オリンピックファミリーと言われる人達やスポンサーに忖度しているとしか思えません。巷の飲食店には酒を出すな、出しても午後７時までで、東京都は２人以上での来店はダメ。しかも、コロナ対策には数十項目をクリアしなければならない。競技場での飲酒と比べるとつじつまが合わなくなります。国民の健康や命を軽んじているとしか思えないことが次々と発表されていることが残念で悲しく、呆れます。

オリンピックに出場の選手達も次々と来日していますが、やはり陽性者が出ましたね。しかし、水際対策が実におざなりで、このまま行けば最終的には一体どうなるのかと、実に心配です。世界を相手に嘘をついて獲得した東京オリパラは、代償として様様な難題をプレゼントされてしまったような気がします。安心安全とは思えなく、実に不安で心配です。