Toppageへ
 No.701

三輪 薫(みわ かおる)


No.701 コロナ禍での東京オリンピック開催 2021/8/11

オリンピック、やっと終わりましたね。今でも開催反対ですが、選手達が一生懸命に競技する姿をTVで時々見ていました。それにしても連日、民放だけではなく受信料を取って放映しているNHKまでもが大切なニュースや美術番組などを削りながらのオリンピックの放映だらけでうんざりしていました。

この東京オリンピック、そもそも2013年の招致段階で福島の原発事故は「アンダーコントロール」とアピールし、会期中の東京は「温暖で開催に理想的な気候」と現実とは違う虚言を並べて開催を勝ち取った大会でした。福島の原発の事故処理はまだまだ続いており、東京も札幌も真夏日が続く中での開催でした。

新型コロナウイルス禍の今、感染者は増えるばかりで、会期中には東京都の感染者は5,000人を超えてしまいました。日本国民の命を守るよりもオリンピック開催を優先した姿勢には呆れるばかりです。会期中の「バブル方式」や「プレーブック」が守られたとは思えず、選手や関係者の新型コロナウイルス感染も400人を超え、折角日本に来ても出場できなかった選手もいて、何が安全安心のオリンピックなのだろうかと思いました。日本に来る前に陽性が確認されて出場を断念したメダル候補の選手もいて、いつも犠牲になるのは選手達です。下旬から開催するだろうパラリンピックも選手達の健康が心配ですね。

聖火リレーも聖火ランナーの走る前には上位スポンサーのバスが連なって大音響をふりまいていたとのことですが、TVや新聞などのニュースでは見たこともなく、その場にいたら呆れかえってしまったでしょう。オリンピックの商業化は1984年のロサンゼルスで始まりましたが、コロナ禍で多くの人が苦しんでいる中、それでも商業化を貫く姿勢には脱帽です。コロナ禍でのオリンピック開催をイギリスでの先進七ヶ国首脳会議で、オリ・パラへの支持が得られたそうですが、次回開催がフランス、その次がアメリカなのですから支持するのは当然でしょう。開催経費も招致時よりも倍以上にふくれあがっていますが、陸上競技場付近にあった都営霞ヶ丘アパートは取り壊され、追い出された長年暮らしていた高齢者の人達に支払われた補償費が何と17万円だったと新聞記事で知り驚きました。

オリンピックが終わっても連日続くこの蒸し暑さにもうんざりで、我が家は何故か夏になると何処かの部屋のエアコンが壊れます。今年は仕事部屋(現在は倉庫状態)のエアコンでした。この蒸し暑さでカビも生えるため、この広い仕事場には2台の除湿器を置いて湿気を取り除いています。何と、連日4〜5Lもあり、ビックリです。


戻る