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 No.730

三輪 薫(みわ かおる)


No.730 昭和から令和を生きる 2023/12/31

1948年に生まれた僕は、滋賀県境の岐阜県関ヶ原町で二十歳頃まで茅葺き屋根の家で暮らしていました。小学校低学年頃は水道もなく、井戸の水をつるべで汲み上げていて、煮炊きは久土(釜戸)と七輪に炭をおこして煮炊きしていました。ご飯は鉄釜で薪で焚くためお焦げも出来、味は格別だったように思っています。まるで江戸時代の暮らしぶりのような生活から現代の生活を考えると激変しているとも言えます。世の中の移り変わりの激しい時代に生まれ育ち、いつの間にか後期高齢者と言われる歳になっていて、思い起こせば感慨深いものがあります。写真の世界もフイルム撮影からデジタルへと替わり、携帯電話でも撮影できるようになり、スマホとなってより鮮明な画像になり、小型のデジタルカメラで撮るよりもきれいな画像が気軽に得ることができる素晴らしい時代になったものです。しかし、僕は昭和の時代をどこかで引きずっていて、デジタルの世界にどっぷりとつかる気になれないままでいます。いや、現在の日々進化しつつあるデジタル世界にはとてもついて行くことが出来ず、戸惑っていると言ってもいいくらいなのです。現在暮らしている相模原市に越してから40年を過ぎましたが、近年子供の声を聞くことがほとんどありません。50所帯くらいの区画なのですが、いても外で遊ぶことは少ないのでしょうか、余り見ることもありません。実に寂しいことです。今年も振り返ってみれば、あっという間に過ぎてしまったように思います。コロナ禍も収束に向かった今年ですが、振り返ってみるとコロナ禍の時のほうが何故か撮影日数も多く、来年こそじっくり撮影したいと思っています。


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