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 No.736

三輪 薫(みわ かおる)


No.736 「風の香り」展-V 2024/6/16

4月26日から品川のキヤノンマーケティングジャパン本社ビル1階にあるキヤノンギャラリーSで始まった伊勢和紙による三輪薫写真展「風の香り」は無事終えることが出来ました。この会場での写真展は企画展のため、もう二度と開催のチャンスはないと思いますが、和紙での個展として20回目の開催で、カメラ誌のCAPAで長年お付き合いのある編集の方が「三輪さんにとって集大成となる写真展だとも言える」と書いて下さいましたが、2003年に和紙プリントによる初めての個展を開催し、ほぼ毎年のように開催し続けてきた今回の個展は、まさに現在の僕にとっての集大成となる個展になったと思っています。

個展の開催は個人的なものですが、作者以外の多くの方々のお力をお借りしないと実現できません。個展開催は共同制作なのです。舞台や映画などと同様に、一人でできるわけではありません。プリントしてくれる人、和紙を漉いてくれる人、装丁をしてくれる人、会場を用意してくれる人、展示をしてくれる人、作品掲載や広報などをしてくれる人など、実に多くの方々の協力や支援などで成り立っています。毎回全力で向かっていますが、今回ほど開催までに長く多くの時間を費やした個展は他にありません。開催の声を掛けていただいたのは昨年7月初め。その後、展示レイアウトや作品の仕様を1ヶ月以上掛けて考え、並行して進めていた作品セレクトの第1次セレクトを終えたのが11月末。12月に入って第二次、三次と進め、最終セレクトを終えたのが正月過ぎで、吊り作品など大判プリントのA3ノビによる見本プリントと画像データを伊勢和紙の中北喜得さんに送ってお願いしたのが1月中旬でした。しかも、2月になって額装作品の多くを入れ替えました。

3月下旬に伊勢に行った時、大型プリンタの PRO6100 の後継機の PRO6600 が発売になるらしい。このプリンタでも出力したいとの中北さんの希望もあり、交渉の結果4月に入ってお借りすることが出来、このプリンタでも全ての作品をプリントしていただき、全て終わったのが展示日の数日前でした。展示時には PRO6100 と PRO6600 の両方で出力したプリントを見比べながら選ぶという、実に贅沢なことでした。お陰で、今回も大満足の個展開催になったと思っています。開催の声を掛けていただいた後には、例年の半分も撮影時間を持てず、休みもほとんどない状態での長い準備でしたが、関係者のみなさんにはとても感謝しています。ありがたく、嬉しいことです。


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