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 No.742

三輪 薫(みわ かおる)


No.742 プリント研究 2024/12/15

5日から11日まで四谷のポートレートギャラリーで開催していた「わの会」写真展は今回で13回目になりました。1998年10月末に発足した「わの会」は2000年に1回目の写真展を渋谷にあったドイフォトギャラリーで前期後期と2週間開催し、以後2年おきに開催を続けてきました。当時はフィルム撮影の時代で、大半のプリントはプロラボで仕上げていました。自家処理プリントはモノクロのみでしたが、デジタル時代になってからはインクジェットプリンターによる自家処理プリントをする方も出てきました。しかし、同じ会場に展示するのですから、多くの作品をプリントするプロラボ仕上げと比べ、遜色なき出来上がりでなければOKを出せません。作画と表現におけるプリント仕上げや、デジタル時代になってからの用紙選びも作品創りには大切な要素になっています。

僕が名古屋で写真を学んでいた頃には、カメラ誌に掲載された作品から作画研究することが多く、トーンやグラデーション再現も口絵の作品の通りでいいのだと思い込んでいました。しかし、そのオリジナル作品のプリントはどのような感じに仕上げているのだろうという関心もあり、時々夜行列車などで上京し、写真展を見て歩きました。個展会場で見るプリントとカメラ誌に掲載の写真では、トーンやグラデーション再現も違っていることがあり、やはり直接プリントを見ることの大切さを思い知りました。先の個展「風の香り」展でも地方からご来場の方々にも、やはり直接見た和紙プリント作品と印刷された写真とは違って見え、来て見てよかったと言われたものです。最終作品をプリントと考える方々には写真展会場などでプリントを直接じっくり眺め、研究することが大事だと思っています。


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