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 No.683

三輪 薫(みわ かおる)


No.683 暖冬 2020/2/20

近年、異常気象と思われるような出合いが度々あり、災害にも繋がっていて心配が尽きません。今年の冬は雪国でも降雪が少ないようで、当然ながら例年並みの積雪とはならず、1月には各地のライブカメラを見ても春先のような光景が多く、冬の季節の撮影が好きな僕はガッカリしていました。1月下旬には12泊で北海道に行く予定でしたが、計画した行程の各所のライブカメラを見てキャンセルしてしまいました。6年前に10泊で行った時の美瑛ではVW T-4 ウエストファリア ユーロバン CVのクーラントが凍ってしまい、危ういところでした。発つ前に修理工場でマイナス30℃くらいになるかも知れないからと寒冷地仕様をお願いしていただけにびっくりの寒さで、積雪も多かったと記憶しています。8年前には14泊で大洗からフェリーで北海道に行き、9泊した後青森に渡り、裏磐梯まで5泊で南下した時は北海道も東北も随分の降雪と積雪に出会いました。まさに雪国ならではの出合いの連続で、前輪駆動のVW T-4 でよく行ったものだと感慨深いものがあります。

今年は各地で積雪が少ないながらも気温は結構下がっていて、これも異常気象が原因なのでしょうか。今月上旬にキヤノンフォトクラブ湘南の撮影会で行った栃木県の湯西川では、ダム湖の水没林があるところも含め全く凍っていなかったのですが、早朝のホテルを出た辺りではマイナス16℃くらいに下がり、とても寒かったのを覚えています。ここは昨年の1月末にも撮影会で行っていますが、その時も凍っていませんでした。しかし、2017年暮れと2018年1月に行ったときには共に凍っていて、冬の湯西川ならではの見事な景観を見ることが出来ました。去年の2月上旬に行った長野県の横谷峡も同様で、今年の1月下旬にも行きましたが日陰部分の岩場に少し氷柱が残っているくらいで、見事な氷柱や氷瀑と渓流の岩に付いた氷が実にきれいだった昨年とは比べようがないほどでした。四季折々の自然の表情の豊かさが魅力の日本の風景は急激に変貌し始めたような危惧を抱いています。

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